行きつけの店には「次は8月に」と伝えて帰ってきた。というわけで今年6回目の京都は、あくまで今のところでは8月のお盆前の閑散期か、お盆過ぎの月末近くになりそうだ。いくらなんでも、わざわざ「五山送り火」を目指すつもりはない。京都の夏の暑さは承知の上、人混みの中でより暑苦しい思いはしたくない。

 

例によって前泊しての観光は一日だけ。少しでも涼しそうなところに行くか?久しぶりのスポットを回ろうか?どこに行こう?もちろん夏の空も気になるが、まだ先の話、天気予報は直前に確認すればいい。青空の下という想定で、「宇治」でのんびり過ごそうかと思っている。ちょっと調べてみたら、最後に行ったのは8年前の12月だった。しかも当時初めて訪ねた『興聖寺』は、ちょうど何かの法事か何か行事と重なり、拝観が叶わなかったので今度こそ。

 

京都駅近くのホテルに前泊、翌日朝食を済ませたらJRで宇治へ。人気スポットはできるだけ朝早くからというわけで、『平等院』から観光をスタートする。「あじろぎの道」を下って宇治川東岸へと渡り、『興聖寺』へ。川沿いを上り、『宇治神社』をお参りして「さわらびの道」をぶらり、世界遺産『宇治上神社』さらに『源氏物語ミュージアム』に入れば、暑い中歩いてきた体を冷ますことができる。ガツガツせず、観光はそれで十分、無用に体を疲れさせる必要はない。

 

あるいは、やはり久しぶりの三尾の里へ、街中からなら『高山寺』〜『西明寺』〜『神護寺』を回るだけでも、移動時間も加味すれば十分時間を潰すことができる。帰りがてら、まだ行ったことがない『鹿王院』を付け足すこともできる。

 

とか言いながら、その前に7月祇園祭の最中に日帰りしようかとも思い始めている。病院に行かなければならない7月の24日がちょうど「還幸祭」にあたり、ぜひ一度三台の神輿が『八坂神社』に還る儀式を見たいと思っていた。午後1時過ぎくらいに東京を発ち、最終の新幹線で戻るつもりなら、それなりに祭り気分に浸ることもできるだろう。最悪、深夜高速バスならもっと滞在時間を稼ぐことができる。