来年のクラシックに向けて新馬戦がスタート。世代勝ち上がり一番乗りは、発走時刻の早い阪神のテラメリタ。新種牡馬ブリックスアンドモルタルの牝馬で、それなりの評判馬の1頭だった。

 

そして東京の芝は不良馬場、やはり1600mの新馬戦、勝ったのはシュトラウス。私のPOG登録馬10頭の中から先陣を切ってのデビュー、父モーリス母ブルーメンブラットと父母ともにG1馬という良血馬、仕上がりも早く、多くの注目が集まっていた。一応の勝ち時計は1分36秒9、上がり3Fは34秒5でメンバー最速、2着とは9馬身差の楽勝だった。

 

スタートして向こう正面の直線、ややかかりながら2番手追走から、3コーナー手前で先頭に立つ。鞍上のレーン騎手は確かに、手綱を引っ張って押さえ込もうとしていた。しかし、解き放たれ先頭に立つと、他馬を全く寄せ付けず、直線では鞍上が鞭を使うどころか、ほぼほぼ追うことなく先頭ゴールは圧巻のレースぶりだった。この時期のマイル以上の距離の新馬戦で2着に9馬身の差は史上初めてのことだったという。上がり3Fのタイムも次位に1秒3もの差をつけているし、勝ち方としては文句なし。POG馬ということで、贔屓目であることは確かだが、かかっていたということだが、スピードの絶対値が他馬とは違いすぎたということでいいだろう。新馬戦はメンバーの能力差も大きいレースだし、おそらく上のレースになれば心配はいらないと思う。距離についても母ブルーメンブラットはマイルCSの勝ち馬ではあるが、私自身オークスでも本命にしたほどの馬、同い年だけのレースなら2400mはこなせるはずだ。

 

去年は成績が振るわなかったPOGだが、今年はいきなり楽しみな馬が強い勝ち方をしてくれた。一年後が大いに楽しみだ。