やっぱり陸上競技がオリンピックの華、多くの種目で日本は歯が立たないけれど、見ていて非常にワクワクする。メダルが期待された男子4×100mリレーではバトンが繋がらず失格となってしまったが、それでも今回の陸上日本チームの活躍は、それを補って余りあるものだったと思う。常日頃から、メダルは無理でもせめて自己ベストを、日本記録をと期待し応援していたが、これも私の期待を大きく上回った。日本記録も出れば、何十年ぶりという快挙もいくつか、3年後のパリ五輪、いやその前の世界選手権が今から楽しみだ。

 

最も驚いたのは女子1500mの田中希実選手だろうか、予選で日本新記録の快走、さらに準決勝ではさらに記録を更新し、日本人初の4分切り、決勝でも4分を切って8位入賞にはテレビ解説の金哲彦さんも私も興奮した。何しろこのトラック中距離種目、世界との実力差が大きく、まさか日本人が決勝の舞台に残るとは思ってもいなかった。

 

さらに男子3000m障害で7位入賞の三浦龍司選手も、予選で日本記録を大きく更新しており、見ていて面白いこの種目の決勝にまさか日本人選手が入賞するなんて。

 

もちろん男子競歩20kmで、表彰台に上がった池田、山西両選手の強さにも驚かされた。確かに前評判は高かったが、これまでに本番五

輪の舞台で力を出しきれない選手が多かった中で、常に優勝を狙える位置でレースをしての銀銅メダルは、マラソンの日本人選手たちにも大いに刺激になったことだろう。

 

さらにフィールド競技でも、男子走り幅跳びでは橋岡選手が6位入賞、さらに女子ヤリ投げの北口選手、男子走り高跳びの戸辺選手も決勝進出、そのどれもが何十年ぶりとかいう快挙だった。

 

あとは男女マラソン、時計的にはアフリカ勢に敵わないのだろうが、各選手勝負に徹するオリンピックのマラソン、そこに期待したくなる。