今年の秋、最新作が公開予定の007シリーズ、その記念というわけではないが、これまでに公開された24作品を全て観てみた。その最後が「007スペクター」、そのラストでジェームズ・ボンドはMI6を辞職している。さてどう続くのか、最新作の公開が待ち遠しい。

 

劇場公開は5年前、もう多少のネタバラシも許されるだろう。思ったままを書いてみる。スペクターとは、ジェームズ・ボンドの宿敵ブロフェルド率いる国際的犯罪結社である。なので、スペクターの成り立ちが明らかに?大いに期待した。しかし、そこで明らかになった事実は、ボンドとブロフェルドの関係性だけだったような気がする。孤児となったボンドを一時期養ったのが、ブロフェルドの父親だった。何故か笑ってしまった、それは「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」を先に観ていたからだ。パワーズとD rイーブル(ブロフェルドのパロディー)は、実は兄弟だったというのだ。なんだか、パロディーをさらにパロったようで可笑しい。

 

それはさておき、「007スペクター」だが、列車内での格闘だとか、アルプスの山頂の診療所だとか、過去の作品のオマージュと思われるシーンが散りばめられている。もちろん時代設定は現代なのだが、人間関係をそっくり今に移し、ジェームズ・ボンドの人間性を描こうとしているようだ。ダニエル・クレイグのこれまでの4作品には連続性があり、おそらく次の最新作でその物語は完結する?と想像させる。

 

面白い?と訊かれたら、もちろん面白いと答える。なんと言っても主人公がジェームズ・ボンドだから、007シリーズだからだ。お色気シーンは目立たなかったものの、公開当時Wボンドガールと宣伝されたれた2人の女優が良かった。大好きなモニカ・ベルッチの出演シーンが少なかったのが残念だったが、一応ボンドの誘惑に負け、関係を結ぶ役を演じていた。もう一人のレア・セドゥは、最近のボンドガールの中では肉感的なボディーの部類だろうか、古き良き時代を偲ばせるようで、思わず手を打った。モニカ・ベルッチとレア・セドゥ、やっぱりボンドガールはグラマーじゃなければ、と再認識した次第。

 

モニカ・ベルッチの作品は、お気に入りの「マレーナ」をはじめ何作品か観ているが、レア・セドゥについては意識してその作品を観たことはまだない。探してみたら、「アデル、ブルーは熱い色」という作品が評判いいらしい。何がいいって、若い女性の同性愛を描いており、大胆な濡れ場シーンもあるという。Netflixで観てみよう。

ただ何故だかわからないが、フランス人女優は心底好きになれない。彼女についても、この大胆演技を観てからということに。