最近メディアを賑わす話題について、何か変、ちょっと違うんじゃないか、そう思うことがある。

 

(1)吉本興業問題

元はと言えば所属お笑い芸人が、闇営業で反社からギャラを受け取っていたことが問題だったはず。それが発覚した直後の初動を誤った会社のガバナンスにも大いに問題はあると思う。ただそれについては今更とやかく言っても始まらない。私が不思議に思うのは、ちょっと違うと思っているのは、芸人たちのその後の様々な反応だ。一体、何を今更問題視しているのか全くわからない。吉本興業には契約書もなく、ギャラも安い、そして食べていけない若手芸人たちの実情など、芸人自身がネタとして面白おかしくトークしてきた。誰だったか、社長に直談判したが、聞き入れてもらえなかった、そんな話も聞いたことがある。今多くの芸人たちが、会社批判を展開しており、テレビなどでも多くの時間割いて報道している。あまりにも馬鹿馬鹿しい、芸能人が反社から受け取っていたことが社会的な問題で、社内的な問題としては、謹慎処分を受けた芸人たちが会社に嘘の報告をしていたことなのではないのか。口達者な芸人たちが問題をすり替えているようにしか映らない。

 

(2)NHKから国民を守る党

先般の参院選で、立花代表の1議席を確保したのが「NHKから国民を守る党」、そしてまもなく臨時国会が召集される。そんな今、立花代表は丸山穂高衆院議員を入党させ、国会議員2名の政党になった。「政治は数」と代表は言ったが、それは間違ってはいない。ただ、「あの丸山議員を?」これには驚いた。とてもまっとうな政治行動だとは思えない。一人より二人、政治は数なら大いに越したことはない。無所属議員を引き入れる行動は、少数政党にとっては当たり前だとは思う。しかし、国民の誰もが、国会議員の資質を疑っている人物を、まちがいなく次の衆院選では議席を失う人物を、単なる話題作りでした行動としか思えない。もし丸山議員が参院選前から行動を共にしていたら、立花代表は議席を獲れなかっただろう。投票してくれた有権者を騙すような、この政治行動については、全く意味がわからない。「政治は数」だとか言いながら、これでは次の選挙でも、その次も議席を増やすことはできない。自分で言っていることと、やっていることに矛盾があることに気づいていないのだろうか。どんな人間でも国会議員になれるものなんだ、と漠然と今思っている。

 

勘違い、思い違い、うっかり、こんなことは誰にもあること、社会的に影響のある者なら、一旦立ち止まって考えてほしいものだ。