高校生の頃の話です。


「とうさん、ちょっといい?」

「ん?、なんだ」

「ちょっと相談があるんだけど。。。」

「ん?、何?、どうした?」

「いや~、あのさ~」

「どうした?」

「俺のおちんちんなんだけど。。。」

「おちんちん?」

「うん。俺のおちんちん」

「なにおちんちんって何?、どうしたの?」

「包茎みたいなんだよね。。。」

「包茎?、は?」

「うん。。。」

「そうなの?」

「うん。雑誌とか読むとどうも包茎っぽくってさぁ。。。」

「はぁ」

「一度病院に行きたいんだけど」

「はぁ」

「とうさん、連れて行ってくんないかなぁ」

「はぁ。。。、病院まで行く必要あんの?」

「う~ん。。。。」

「なんかぁさぁ、雑誌とか読むと、包茎だとそのまま放置していると病気になるとか書いてあるんだよね」

「病気?」

「うん、病気」

「へ~、そうなんだ。そんなこと書いてあるんだ。どんな病気になるんだ?」

「なんか。変な病気。それに。。。」

「それに?」

「子供もできなくなるかもって」

「子供ができなくなる!?、そんなことあるんだっけ?」

「うん。雑誌にはそう書いてある」

「へ~、そうなんだぁ、知らんかったなぁ」

「そんな話聞いたら、心配で心配で」

「そりゃあ、まぁ確かに、聞くと心配だわなぁ」

「それに。。。」

「それに?」

「結婚もできないって」



「え?、そんなことも?。それは無いだろう。包茎だからって結婚できないって」

「だって。。。、そう書いてあった」

「そうなんだ。どっからそうなるんだ?。でも、まぁ、なぁ、心配だわなぁ」

「うん」

「『どれ、おちんちん見せてみろ』、っても言えんしなぁ」

「。。。」

「見たからってわからんし」

「。。。」

「そっかぁ。。。」

「。。。」

「どうするかな?」

「。。。」

「じゃぁ、病院に行ってみる?」

「うん。。。」

「本当にそうする?」

「うん。。。」

「じゃあ、そうするか」

「でさぁ、恥ずかしいから、かあさんには黙ってて」

「まぁ、なぁ、男の問題だしなぁ」

「お願い!。黙ってて」

「まぁ、分かった。黙っとくわ」

「すんません」

 

 

 

つづく。。。