「彼女は40代で、お店の経営者。」の続きです。



彼女は私の車に乗ってきました。

彼女が車の中に入ってきて、車の中は突然に華やかに。

彼女は私に初めて会って、戸惑っている様子も無い。

ちょっと私は押され気味の雰囲気でです。


「さて、どこに行きましょうか?」

「お任せします」


私は車を発進させました。

ハンドルを向けた方向は、街から離れる方向。

土地勘がない彼女はどっちの方向に向かっているのか、分からなかったかもしれません。


車の中では、以外や以外、話が弾みました。

美人恐怖症の私が気にしないくらい。

ネットで出会った話、お互いの仕事の話、そして今日会おうと思いったお互いの気持ち。

彼女は楽しく話をしてくれました。

話しも少し途切れたころ、私は思い切って切り出した。


「続きはホテルで話をしませんか?」

「え?」

「続きはホテルで。どうですか?」

「意外と大胆なんですね?」

「ええ、会える機会は少ないですからね。次はまたいつ会えるか分からない」

「。。。」

「どうです?」

「わかりました、良いですよ」


彼女は車の進行方向を見つめながら、了解してくれました。

恥ずかしそう?

でもないかな?


彼女は出張で月一回程度こっちの街に来ている。

いつでも会える距離じゃあ無い。

私は今日会う前から決めていました。

ホテルに誘おうと。


でも、彼女に言いだすときはドキドキでした。

いつでもそうか。

女性を始めてホテルに誘うのはドキドキするものです。

でも、今日は、その何倍ドキドキしたかな。

やっぱり、美人には弱い。


彼女はホテルに行くことを了解してくれました。

でも、彼女は続けて、


「でも、エッチはダメ。お話だけ」


と、言ってきました。

ホテルがOKなのに、話するだけ?

いや、それは無いでしょう。

彼女も大人の女性。

ホテルに行く意味は知っているはず。

きっと照れ隠し?

なんて、勝手に自分を納得させました。


「ええ、良いですよ。じゃあ、お話だけ」


私は笑いながら応えました。

彼女はその後も変わりなく話している。

きっと、話しの流れで言ったんでしょう。


途中コンビニによって近くのホテルに。

ホテルに行く間も話は途切れない。

でも、コンビニに寄った時も、


「エッチはしないからね。絶対にダメ」


と、何度も念押し。

え?、これって、もしかして本気で言っている?

だんだんと湧きおこる疑問。

何度も何度も言われると、私の気持ちもだんだんとテンションも下がり、彼女の言葉が疑いから本気に聞こえてきた。

ついにホテルに着いていて、車を降りました。

降りて、ホテルに入り、部屋に入る直前にも、


「エッチはしないからね」


の一言。



完全に萎えました。



これだけ言われると、ダメですね。

高まっていた気持ちも急降下。

本気?

まじですか?

私の中で完全に気持ちは切れ、「今日は何もしない」って決めちゃいました。


その後は、部屋に入ってホテルのソファーで二人、向かい合って、コンビニで買ってきた軽食を食べながら他愛もないお話。

途中、途中、彼女はタバコを吸うのに、部屋の端に移動。

部屋の奥のベッドの脇でたばこを吸ってる。

どこかで一言、


「シャワー浴びる?」


って聞けば、進む?

なんて思いましたが、もうどうでもいいかな?

二時間くらいお話しして、何もなくホテルを出ました。


その彼女とは、次にあう約束もしたのですが、結局会わずじまい。

それで終わりました。


きれいな人だったしなぁ。

2人っきりだったし。

押し倒せば良かったかなぁ?

どうなんでしょう?