精神科医でいらっしゃる樺沢紫苑氏著「アウトプット大全」を読みました、実践的な内容であり勉強になるとともに、本書で印象に残った事項を日々の行動に活用しています。ビジネスパーソンは是非一度読み実践し自らの能力向上に役立てて欲しい一冊です。

樺沢氏のことは本書まで全く存じ上げませんでした。知人が紹介しているのを見て題名に興味を持ち読みました。「9割のビジネスパーソンはインプット中心でアウトプットが下手」、前書きに記載の一文ですが、私も思い当たる節たくさんあり苦笑いからスタートでした。

 

印象に残った点を以下引用します。

 

・現実はアウトプットでしか変わらない。インプットすると、脳の中の情報や知識は増えます。しかしインプットするだけでは現実的な変化は何も起きません。一方、アウトプットは行動です。アウトプットして初めて現実世界に対して変化や影響を与えることが出来るのです。

 

・2週間に3回使った情報は長期記憶される。脳に入力された情報は海馬というところに仮保存されます。その期間は2~4週間です。海馬の仮保存期間中にその情報が何度も使われると脳はその情報を「重要な情報」と判断し「側頭葉」の長期記憶に移動します。(中略)2週間で3回以上アウトプットすると長期記憶として残りやすくなるといいます。

 

・リラックスこそが創造を生み出す。「創造の4B」というものがあります。バスルーム(入浴中、トイレ)バス(バス、移動中)、ベッド(寝ている時、寝る前、起きた時)、バー(お酒を飲んでちょっとリラックスしている時)の4つです。「ひらめく」ためには、がむしゃらに脳を働かせるイメージがありますが、実はリラックスした時間、ぼーっとした時間を持つことが意外に重要であるということです。

 

・自分にとっての「最高のノート術」を自分で実践することを通して発見して欲しいと思います。一冊のノートに全てをまとめる。二週間で三回復習すると忘れないのでノートを開くたびに最近の記録を見返すと、自然に描いた内容が強固に記憶されていきます。

 

・一回一時間×週二の有酸素運動が脳を活性化。人間の脳では毎日、新しい神経細胞が作られ続けているのです。海馬というのは、人間の「記憶」と極めて密接にかかわっている部分です。この神経の新生に必須の物資がBDNF(脳由来神経栄養因子)であり、BDNFは有酸素運動によって分泌が増えることがわかっています。つまり、有酸素運動をすることで、脳の神経の新生がバンバン促進されて、記憶力がよくなり、頭がよくなるというわけです。

 

引用を終わります。

 

上記以外にもたくさん身近で簡単に実践できるトピックスがたくさんありますので、読者の方一人一人が自分自身に一番響いた項目から実践していくことが何より大切だと思います。本書を読み、アウトプットを始めました、ノートを買いました、ペンを買いました、運動を続けています。しかし、まだまだアウトプットが足りませんし、ノートは買っただけでまだ使っていません(笑)。実践を一歩づつ重ね本書が言う「能力の最大化」に近づけていけたら良いですね。