「Your Life As Art」読後感その3です。第四章から第八章まで読み進めましたが、最後は頭が疲れてしまうほどの内容でした。難解という訳ではないのですが、本書は「自分の人生を創り出すレッスン」というサブタイトルの通り人生の教科書の位置づけです。そのため、書かれている内容を実践に移さないと価値がない、「勉強になりました」だけでは意味がないと考えており、実行に移すために内容を消化しようとすると内容の深さに気づかされる感覚です。しかし、焦らず一歩づつ進んで行きます。

 

印象に残った点は以下の通りです。

 

・緊張構造を成立させるためには二つのミディアムショット(全体の形とパターン)が必要だ。ダイナミック衝動のミディアムショット、そして現実のミディアムショットである。この二つによって、弓に矢がつがえたときに最高の張力が得られることになる。

 

・事実としてたいていの人が運動をしないのは、運動したくないから運動しないのだ。(中略)だから自分についてこの事実を知っておくことだ。「やりたくないことはやりたくない」。一度この真実を理解したなら、やりたくないのにやりたいふりをするのを一切やめることができる。そんなことをしてもやる気はでない。やりたくないことを「やれる」とか「やりたい」などと自分に言い聞かせるのは嘘をつくことで、嘘をついても逆効果にしかならない。(中略)ここで動機付けについての重要な洞察に至る。もし何かをするために十分に重要な理由があるなら、私たちはおそらくそれをするのである。

 

・できればやりたくないことを、なぜ私たちはあえてやるのだろうか。それはその行動がもたらす成果のためだ。ここから真の規律が始まる。できればやりたくない行動と、私たちが達成したい成果との関係を吟味してみよう。どんな関係だろうか。それはセカンダリー(手段)からプライマリー(目的)への関係だ。プライマリーとは最重要という意味だ。つまりそれ以外はプライマリーほど重要ではない。

 

・人生を長い目で見て創り出す

原則その1:なくしたいことではなく、創り出したいことについて考えること。

原則その2:創り出す自分自身のことなどではなく、創り出したいもののことを考える。

あなたは自分の作品とは別の存在だ。創り出す前からあなたは存在していたし、創り出した作品はあなたがいなくなったあとも存在しているかもしれない。創ったあなたと、創られた作品とはまったく別々の存在なのだ。人生をアートとして考えるとき、あなたは自分の創った芸術的人生ではない。人生はあなたが書いた劇作品を上演するひとつの舞台であり、あなたが旅するためのひとつの船だ。あなたは船ではない。あなたは乗客であり、船長であり、船の設計者でもあるのだ。

原則その3:できればシンプルに。

人生が複雑になるのは、自分にとって何が大切かを定義していないときだ。人生が複雑になるのは、あまりにも多くのことを同じくらい重要だとみなしているときだ。人生が複雑になるのは、特に何一つ重要なことがないときだ。

原則その4:ルールを探さないこと。

こうした原則を念頭において、人生を長い目で見てみよう。今から25年後、30年後の人生を考えてみる。

 

・1年から5年の計画

人生の内側は人生の外側よりも重要だ。望ましい外側の条件を整えるのも大切だが、それだけで幸せが長く続くことにはならないことを覚えておきたい。(中略)人生の内側が充実すれば、それは自ずと外側にも現れる。逆は真ではないのである。

 

・ゴールについて考える

1.成果のイメージを心に描く。「これが創り出したい結果か」と自問自答する。

2.数量化できるゴールは数量化したか。

3.比較表現を回避しているか。もし比較表現があったら書き直すこと。

4.成果を創造しているか。それとも問題解決しているか。

5.実際の成果の代わりに達成プロセスを記述していないか。

6.ゴールが具体的か、それとも曖昧か。

 

引用を終わります。このあともう少しチェック項目があるのですがそこまで緻密にやろうとすると頭がパンクしそうなためやめました(笑)。これであと少しと思いましたが、第九章から第十七章までありました(涙)。

 

「Your Life As Art」への道、まだまだ歩みを進めます。