ロバート・フリッツ著「Your Life As Art」を読みました。知人がSNSで紹介していた本書、自分の人生が芸術作品のように創り上げることが出来るなら、と期待して読みましたが少々難解でした(笑)。

何回か読んだのですがいつもの通り中々ポイントを抑えることが出来ませんでしたし、要点が中々入ってきません。しかし、本書にも「行動が大切」と記述ありましたので、少々生煮えですが一旦読後感を記載し、今後も繰り返し読んでいきたいと思います。

 

以下、印象に残った文章を引用します。

 

1.創造プロセスの3要素

手順、姿勢、精神。それぞれ探求され、開発される必要がある。3要素は分かちがたく結びついている。いくら手順に熟達したところでもし姿勢や精神が揃っていなかったら、ただ手順通りにやっているだけになってしまう。そうなると、折角の成果もあなたの真の創造意欲を反映しないものになってしまう。素晴らしい姿勢を持っていても、手順に不慣れであっては十分な成果を上げることができない。精神があっても、姿勢が間違っていたり、手順の理解が不足していたりしたら、内在する知恵を現実世界に表現することができずにフラストレーションを抱えることになるだろう。

(1)手順

創造プロセスの手順はデザインと実行のふたつからなっている。(中略)優れた戦略は簡単なステップから始まり、手早く手応えがあって、次のステップにつながる。次のステップはより深く、より広く進展し、それによって当初は困難か不可能と思われた複雑なステップが可能になっていく。簡単なことから始め、少しずつ複雑なことや困難なことに進めるのである。

(2)姿勢

創造する姿勢、心の持ち方も大切だというのが、長年の観察からの最大の発見の一つだ。創造プロセスにおける姿勢とは何かというと、言ってみれば「どんな世界に住んでいるか」である。(中略)自分の創造プロセスに熟達し、人生に応用していくと、大きな姿勢の変化が起こる。それは、状況に反応したり対応したりする姿勢から、状況がどうであろうと関係なく創造的でいる姿勢への変化だ。

(精神)

3つめの要素は精神である。人間の最も深い側面に関わるものだ。精神は、一般的に哲学、形而上学、宗教の領域とみなされていることが多い。しかし、信条や新年や信仰や教養などに制約されることのない、別の見方がある。何も見つけようとしないで探求することだ。その探求によって創造プロセスの最も深い源泉への扉が開くことがある。人生をアートにしたいなら、自分自身の深いところにある生命力の源泉を無視することはできなくなる。創造プロセスによって、あなた自身の真の精神、本質が表現されていく。この精神に通じていると、いろいろな個人的変容が起こる。人生の方向が変わり、自分にとって最も大切なことへの理解が変わり、人生のクオリティが変わる。新しい立脚点が生まれ、最も深い価値と高い志のための試金石となる。内なる力の源泉となり、途方もない内在的創造力の泉となる。

 

2.アーティストに学ぶ

・ビジョンを創り出す:「自分は何を創り出したいのか」

・望みの人生をスケッチする:画家が着想を展開していくとき、まずスケッチをするのが一つのやり方だ。キャンバスに本番の絵を展開する前に、たくさんの助っ人を描いていく。そうやって最終形を見定めていくのだ。

・ビジョンについて学ぶ:ビジョンが突然降りてくることは稀にあるにせよ、たいていは時間をかけて発展し、進化し、動き回って、成熟するものだ。

・ビジョンをガイドにする:ビジョンは常にガイドであり、ターゲットになる。それは狙いを定める対象であり、進捗は測る物差しでもある。

・緊張のパワー:ここで「緊張」というのは、ひとつの構造の中でふたつの要素が織りなすコントラストのことである。ひとつの要素は完成した絵のビジョンだ。もう一つの要素は作品のいまの状態、つまりいまの時点では真っ白なキャンバスである。この緊張は活力と勢いを生む力だ。緊張は必ず解消に向かう。緊張は変化をもたらす。ふたつの要素に差があって合致しない状態から、差が解消されて合致した状態への変化だ。

・構造が行動を決定づける:創造プロセスの中で重要なことのひとつは、成功が逆戻りしない構造を打ち立てることだ。この教訓を人生に応用するだけで成功の確率は劇的に高まる。人生をアートとして創り出すときのこの緊張は、構造的な緊張だ。緊張構造と呼ぶことにする。

・緊張構造を確立する:緊張構造を確立するいはふたつの行動が要る。目標・成果・目的などのビジョンを定義すること。そしてビジョンに照らした今の現実を観察することだ。これを行うには2種類のスキルが要る。ひとつはビジョンを描くこと。もうひとつは関連する現実を客観視すること。

 

引用を終わります。

 

読み返し確認していたら随分大量の文章になってしまいました。しかしこれはまだ第一部(笑)。今回の読後感はここで勘弁して下さい。本書は読み続け、勉強続け、行動続けます。