先週、出張の移動中に読んだ重森健太著「走れば脳は強くなる」を、今朝初めて実践しました。ランがいつも以上に楽しく感じることが出来ました。体調を管理し、楽しく、脳を鍛え続けたいと思います!!
著者は理学療法士として脳とリハビリ、介護等の研究をされています。その研究の中から本書を執筆頂きました。ランを趣味の一つとしている私にとって、体調管理はもちろんですが、「脳が強くなる」という題名は非常に興味深く本書を手にとりました。
印象に残ったのは以下三点です。
1.走ることで鍛えられるのは「海馬」と「前頭葉」
走ることで鍛えられるのは「海馬」と「前頭葉」である。海馬は記憶力、前頭葉は脳の司令塔として、集中力、計画力、発想力、判断力、思考力、そして感情までも司っている。(中略)身体を動かすことで脳が刺激られ、脳機能がアップし、仕事効率がよくなる。さらにドーパミンやセロトニンが放出されるため、気持ちが前向きになる。こうした効果が積み重なり、仕事が出来るようになる。
2.脳を強化するメソッド
(1)運動強度60~80%のランニングを1日20~30分×週3回×3カ月が最低ライン。
(2)オリジナルルートマップを作る。どんどん新しい道を開拓していった方が脳にはずっと刺激的である。ロンドンのタクシー運転手は一般市民より海馬が20%増えていた結果もある。
(3)走ることで脳の学習メカニズムが強化され、記憶力が格段に上がるという研究報告はいくつもあり、ドイツの調査では運動前より運動後の方が20%も単語を早く覚えられたという結果が報告されている。ランニングは勉強前が効果的である。
(4)デュアルタスクトレーニング(ながら作業)を行うと、前頭葉のワーキングメモリが活性化される。ここで推奨するのは「ひとりじゃんけんラン」、この難しい作業を走りながら行うことで集中力を分散させ、より複雑な作業にするというのがトレーニングのミソ。前頭葉を鍛える上では、この「複雑化」が最も重要である。
(5)必殺技は「階段一段飛ばし」。普段使わない能力が必要になるため、頭頂葉が必死で環境に身体の動きを合わせようとする。上りはもちろん下りは集中力を要するので前途用も刺激され、有酸素運動の要素も加われば海馬への刺激も強くなる。
(6)ペースを気にしないランを習慣化しても、脳は鍛えられない。
(7)高血圧、糖尿病をランで退治。
引用を終わります。
私は長年ランを習慣にしてきました。もちろん、体重維持をはじめとする体調管理、そしてストレス解消が目的でした。しかし、脳が鍛えられるという認識はなく、情報もありませんでした。この本をもっと早く読んでいたら、もっと頭が良くなったかもしれません(笑)。しかし、本書には「脳は何歳からでも鍛えられる」と紹介されています。なので、今朝から早速取り組んでみました。
1.新しいコース、途中にあるランドマークを覚える。
2.走りながら「一人じゃんけん」を行う。
3.コースに階段を入れ、一段飛ばしを上り、下りとも行う。
実践した結論は「いつも以上にランが爽快、充実感があった」でした。これからも本書の実践を続けます。
ランを習慣としている方は是非お読み下さい!!