読後感「未来から選ばれる働き方」 | ”知命” 問題解決者の挑戦日記 "Problem Solver's Challenging Diary"
![160428未来から選ばれる働き方](https://stat.ameba.jp/user_images/20160428/21/takeshi10kakinuma/99/e6/j/t02200361_0304049913631547417.jpg?caw=800)
神田昌典、若山陽一共著「未来から選ばれる働き方」
を読みました。
「2022年」に続く位置づけの本ですが、「失われた二十年とは、経済成長だけでなく希望のストーリーを描く力を失った」という非常に衝撃的で明確なメッセージで始まる内容で、大変勉強になりました。
印象に残った文章を以下引用します。
1.希望のストーリーを描く力を失った
なくなって一番困るものは、なくなったこと自体に気付けないものです。気付けないからこそ自分が存在する意味すらも失われてしまうものでです。そして、その大切なものをこの二十年間、私たちは失いかけていたのです。
「失われた二十年」という言葉があります。一般的には、景気低迷が続いた二十年という意味になりますが、その間に、失ったものは経済成長だけではないことを、私(神田)は本書共著者若山陽一氏から、衝撃とともに教わりました。二十年間の間に私たちは、人が生きていくためになくてはならないもの「希望のストーリーを描く力」を失っていたのです。
ストーリーは生きる力の源泉であり、それを失うことは、考える力も、感じる力も、愛する力すらも、なくなってしまうことを意味しています。
2.セルフ・トランスフォーミング・マインド
「ソーシャライズド・マインド」を持った人(人目を気にし指示待ち管理職)「セルフ・オーサリング・マインド」を持った人(自分自身の信念や計画に基づき仕事を進める、一つのスタイルに固執する管理職)、そのどちらでもない第三のリーダーこそが「セルフ・トランスフォーミング・マインド」を持った自己変容型のリーダーです。
過去の成功体験を持っていながら、それに縛られず、柔軟な発想をすることが出来る。何かも無いが起きた時も、その場しのぎの方法ではなく、根本から問題を問い直す。ときには自分が手がけてきた事業を否定して、新しい事業を立ち上げてしまう。このように「自分の殻を破って成長し続けたい」「変化を乗り越えて、新たな領域を開拓していきたい」という マインドを持っている人材です。
ハーバード大学教育大学院教授のロバート・キーガン博士によれば、「セルフ・トランスフォーミング・マインド」を持った人は多くても団体の中の7~8%、普通は1%しかいないそうですが、教育によってこうした人材を多く生み出すことは、これからの課題であると言える。
3.正社員とその他の分かれ道
「正社員は、組織ビジョンの実現を、自らのライフワークだと決めた人」
「他のメンバーは、自らのビジョンの実現のために、当社に関わる人」
4.3つの勇気
激変する技術環境に対応し、未知なる分野に踏み出す勇気
暗闇のなかでも、輝かしい未来ビジョンを描き、一人からでも声をあげる勇気
自分と共振するビジョンを持つ組織を見分け、その組織とともに成長していく勇気
この3つの勇気を持つ人が、未来から選ばれ活躍していきます。
5.ワンワード・エクイティ
会社やサービスなどに一貫性を持たせるのは簡単ではありませんが、やりやすくする方法はあります。それは「ワンワード・エクイティ」を意識することです。これは「モチベーション3.0」などの全米ベストセラーを著したダニエル・ピンクさんが2013年に私(神田)と共同で行った講演会で話していた言葉。正確には「これからは、ワンワード・エクイティの時代だ」と述べていました。
これはいったいどういうことかというと「あなたの資産(才能)を表現する一言はないか」ということです。これだけ世の中の情報量が多くなると、人は情報をパッと見て判断するようになります。パッと見て、よくわからなそうな情報だと、スルーされてしまいます。だからこそ、あなたの会社の特徴を象徴するワンワードで表現することが必要だというわけです。これは人にも使えます。
6.仕事
つまらない仕事を、面白くするのは会社ではなく、あなたにしか出来ません。そして、現実には、面白い仕事などなく、すべてはつまらない仕事をどう面白く考えるかにつきます。それが、仕事ができるようになる秘訣であり、心のズレをなくす唯一の道なのです。
引用を終わります。
大きな変化を直前に控え、いかに自分自身を見つめ、自分を変えて、自分を成長させていくことが出来るか。
自分自身のことなのです。
挑戦と行動を続けます。
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