弘兼憲史著「50歳からの死に方」を読みました。今年5月49歳になる私にとって、1年半後に迎える50歳からの生き方の参考になることが多々書かれており、大変勉強になりました。
・夏の終わり
・ある日「まさか」が突然起こる50歳
・50歳の平均余命は30年
・ローリスクローリターン
・友達を減らす
・ボランティア参加
・やがて訪れる老い
弘兼さんは現在65歳、まさに団塊の世代の中心として今まで活躍されました。50歳から15年人生を過ごし、自分自身だけでなく、「島耕作」作成時に会った多くのビジネスパーソンの話を加えて、本書を書かれました。なので、たくさん参考になるキーワードがありました。
本書の冒頭の一シーンで購入することに決めました。ある一流企業の部長が社長に呼ばれ子会社に転籍を告げられるます。自宅に戻り妻に報告すると、妻に思わぬことを言われました。以下引用します。
「あなたは第一志望の大学の法学部にストレートで合格し、大学の成績も優の数なら誰にも負けなかった。司法試験を目指して学生運動もやらず、ディスコにも行かず、猛勉強の日々を送った。司法試験には失敗したけど、人もうらやむ超一流企業に就職した。その会社で、あなたは私と知り合い結婚した。あなたが今まで得たものは、まだローンの残っている小さなプレハブ住宅のマイホーム、専門学校に通う女の子一人、国産のワンボックスカー。そしてリストラ。
若いころ、どんなに夢を描いて、どんなに努力しても、現実の人生なんて、そんなもの。この程度の人生ならよしとしなきゃね。私、先に寝るわ。」
引用を終わります。弘兼さんは「それまで考えてもいなかったことが起こる。言いかえれば、抜擢も左遷も含めて、あなたのこれまでの平坦なサラリーマン人生の道筋にまさかという坂が現れるのが、50歳という年齢なのかもしれません。」と補足説明をされています。そうなのでしょう。
また、「老い」については、萩原朔太郎の文章を紹介しています。
「人が老いていくことを誰が成長と考えるか。老いは成長でもなく退歩でもない。ただ、変化である。」
私も既に老眼鏡をかけるのが当たり前になりました。体力も随分無くなりました。そして、来年50歳を迎えます。
その先30年をいかに生き、そしていかに最後を迎えるのか。
考え行動していきます。
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