最終試験へ

ビジネスプランを一緒に行った植田さん、引田さんはスタディツアーで卒業しました。数単位落とした私は最後の授業「リーダーシップ」に臨みました。しかし、この時期に内勤から営業へ復帰することが決まり生活が一変しました。内勤のためある程度規則正しい生活から、外出・出張が相次ぐ日々に突然変わりました。最後の授業なので落とす訳にはいかないと必死にくらいつきましたが、いかんせん授業、ヴァーチャルクラスに参加する時間が取れませんでした。今までBondで何とか学びを続けることが出来たのも、内勤という幸運があったのだと感謝することが出来ました。しかし、同期の中でも営業の人はたくさんいましたので、職種はあくまで個人的な問題であるとは思っています。

試験は第一日程を受けることが出来ず、第二日程を受けました。正直出来はあまり良くありませんでしたが、最低限クリアーする内容を書くことが出来ました。これも二年半英語で授業を受け、試験もこなしてきた成果だと思います。結果はなかなかwebにアップされませんでしたが、webでの発表の前に事務局から「Congratulation」のメールを頂きました。二年半の苦労が走馬灯のようによぎり、本当にうれしかったです。

 

「夢は叶えるためにある」


私は二年半で
Bond-BBT MBAを卒業し、MBAを取得することが出来ました。しかし、ここからがスタートです。Bond MBAはグローバルに活躍するための一つの道具でしか過ぎません、これを使いこなし、自分の付加価値を加え、これからもチャレンジを続けていくこと、そして、充実した人生を過ごすことがこれからの目標です。

10年前、海外MBAは夢のまた夢でした、英語は全く出来ませんでした、自分のキャリアと経験も全くありませんでした。しかし、Bondにチャレンジするという夢を決め、それに向けて行動を続けた結果が、Bond MBA取得につながりました。特別なことはなにもありません、日々の仕事に全力で取り組み、英語の勉強(単語を覚える、TOEIC試験問題を解き、試験を受ける)を続けただけです。夢は突然実現しません、なかなか実現してくれません、失敗することもたくさんあります。しかし、夢を叶えるためには、そこに向け自分の足りないことを一つずつ学び行動してギャップを埋めていくしか方法はないのです。逆に愚直に行動を続ければ、多くの夢は必ず叶うはずなのです。「夢は叶えるためにある」、Bond MBAという夢を叶えた今だから言えます、人生において夢を持ち、そしてその夢を叶えるために日々努力をすることが、この世に命を授かった一人一人が取り組むべき使命の一つだと確信しています。

 

「晩秋の秩父宮」

私版「自分たちのMBA」もこれで終わりとなります。なぜ、44歳のオジサンがMBAに挑戦したのか?それは自分の人生を悔いなく過ごしたいという一点だけでした。Bondに挑戦しなければ、「若いときに留学しておけば良かった」「海外の部署に異動すれば良かった」と悔いを残して人生を過ごしていました。しかし、Bond MBAを取得した今もう悔いを残すことはありません。確かに、まだ英語は苦手です、MBAもハーバードやウォートンのようにフルタイムでトップの学校ではありません。しかし、その時に私は行動と挑戦を行いませんでした。なので、今出来ることを精一杯行いました。私の人生で「海外MBAを取っておけば良かった」と悔いを残すことはありません。自分に出来ることはやりました、後は実際に行動とチャレンジを続けるだけです。

私にとって「晩秋の秩父宮」とは、「その時に自分が努力をして挑戦する最高の場」という定義です。42歳でBondに挑戦しようと思った時、Bondは私にとって「晩秋の秩父宮」でした。そして、その場に立ちプレーし勝つことが出来ました。私はこれからも人生において「晩秋の秩父宮」を常に見つけチャレンジを続けます。

私は大学時代ラグビー部に所属していました。部員100人の中から試合出場は15人しか出来ません。まず、一本目(レギュラー)となること、次は晩秋に秩父宮ラグビー場で行われる大きな試合に出場すること、そしてその試合に勝つことが目標でした。そして、それを成し遂げることが出来ました。もちろん、負けたこともたくさんありました。また、真冬の国立競技場に立つことは出来ませんでしたし、代表となってトゥイッケナムやカーディフアームズパークにも立つことは出来ませんでした。しかし、私は自分のラグビー人生において悔いは何一つありません。平凡な選手であった私が自分の出来る限りの努力を行いたどり着き、そして成し遂げたのがそこでの結果でした。なので、私にとって最大の努力を行い到達した場が「晩秋の秩父宮」なのです。試合を戦い勝つことも負けることもあります。もちろん、勝ちたいです。しかし、自分の力を全て出し切って負けたら「相手が自分より強かった」だけです。ですから「晩秋の秩父宮」に立つまでは努力を続けることが、私の人生にとって何よりも大切なことなのです。そのうえで、勝つか負けるかは結果で判断されればそれで良いのです。

私にとって一つの大きな試合は勝つことが出来ました。次に「晩秋の秩父宮」で行われる試合に向けて、これからも挑戦と行動を続けます。

 

最後になりましたが、Bond MBA取得まで応援、支援してくれた家族、親、親族、会社の同僚、多くの友人にこの場を借りて改めて心よりお礼を申し上げたいと思います。皆さんの力がなければここまでたどり着くことは出来ませんでした。皆さんのお陰でBond MBAを取得することが出来ました。本当にありがとうございました。

 

今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒宜しくお願いします。