先週日曜日の大前ライブの最後に紹介されたマーク・アンドリーセンの論文を読みました、「Software is eating the world.」を感じさせる示唆に飛んだ論文で勉強になりました。


マークの写真を見たのは15年ぶりです。1995年のPC&インターネットブームの際、マークは多くの本に登場していました。15年経ち、髪の毛はすっかり無くなっていましたが(人のことは言えない)、ITビジネスについての造詣は輝きを増すばかりでした。マークは現在ベンチャーキャピタリストとして、様々なITベンチャー企業に投資を行う傍ら、ヒューレットパッカードの社外役員を務めています。彼の最近投資した企業はフェイスブック、グルーポン、スカイプ、ツイッター、ジンガ、リンクドインと上場し巨額な時価総額を誇る企業ばかりです。これだけ見ても、彼の目利きの素晴らしさを実感します。また、社外重役を務めるHPがPC部門売却を検討すると発表したばかりですので、その内情を知る彼の意見は必見と考えます。


ウォールストリートジャーナルに掲載された「Why Software is eating the world」は以下を述べています。


ソフトウェアが世界を侵食している、私の持論は我々は技術と経済のドラマチックで広大な変化と転換期の待ったが中にいるということである。


1.なぜ今これが起きているのか?
ソフトウェアプログラミングツールとインターネットサービスが新しいグローバルなソフトウェア開発を多くの産業において簡単にさせた。


2..多くの企業で成功しているのはソフトウェア企業である
書店ではAmazon、ビデオサービスはNetflix、音楽はiTunes、ゲームはZynga、映画はPixer、通信はSkype、リクルートはLinkedIn、車でもソフトウェアがエンジン、安全装置等を動かしている。リテールはWal-Mart、運輸はFedEx。石油業界や農業もソフトウェアによって動かされている。金融もソフトウェアにより大きく方向転換した。医療と教育は次のソフトウェア変革を迎える産業である。


3.我々はいくつかのチャレンジに対峙している。
一つ目は新しい企業が巨大な経済的な嵐を作り、既存企業が立ち向かうチャレンジは90年代より大きくなっていること、二つ目は米国と世界はソフトウェア革命に参加するための教育とスキルが不足していること、三つ目は新しい企業は自らの企業価値を証明しなくてはならない。


これは巨大な機会である、私は自分の金をどこに置くかわかっている。


抜粋を終わります。


ところで、自分がいる産業ではソフトウェアを使いこなしているでしょうか?自分の企業は?自分の仕事はソフトウェアを使いこなしているでしょうか?これは米国だけの話しでなく、ITだけの話しでなく、自分の未来について語っているものだと考えなくてはいけません。


変化は決して止まることはないのです。


http://online.wsj.com/article/SB10001424053111903480904576512250915629460.html
http://a16z.com/
http://h30261.www3.hp.com/phoenix.zhtml?c=71087&p=irol-govboard