浅草キッドの水道橋博士さんが書いた『藝人春秋』。
芸能界という『あの世』の物語、芸人たちの濃厚な生を描いた渾身のルポエッセイです。
『おい、今から酒屋行ってよぉテキーラ買ってこいよ!皆でさぁテキーラ飲みながら頭にアルコールで火つけてよぉ、なんか燃えながら考えようぜぇ!どうだぁああ?』
会議が煮詰まってテキーラを入れるというめちゃくちゃな提案をして実行する酒の飲めない若かりし頃のテリー伊藤さん。
博士から見た二人の天才『北野武と松本人志』。
たけしさんが最後に呟いた一言にゾクッとした。
稲川淳二さんの話は涙なくしては読めなかった。
その他にも登場するのは、そのまんま東さん、甲本ヒロトさん、石倉三郎さん、草野仁さん、古舘伊知郎さん、三又又三さん、堀江貴文さん、湯浅卓さん、苫米地英人さん、ポール牧さん。
どの話も読み始めるとグイグイ吸い込まれ、一人一人に意外な一面があったり、名言がある。
いじめについては稲川淳二さんの話にも少し出てくるが、『爆笑“いじめ”問題』とされたタイトルの話は『いじめ』について伊集院光さんとピエール瀧さんがラジオで話していた内容が書かれていた。
『決して教科書には載らないような会話だけど、伊集院と瀧の話が、今、この文章を読む何処かの誰かの目に触れればいい』
と博士は綴っている。
この話の内容が、ブログを読む何処かの誰かの目に触れればいいと、僕も願っている。
ぜひ!