サンドウィッチマン 富澤たけしオフィシャルブログ「名前だけでも覚えて帰ってください」Powered by Ameba-091020_032556.jpg

インパルス板倉くんの小説『トリガー』を読んだ。

僕も大好きな『板倉ワールド』が炸裂している。


2028年、射殺許可法下の日本。

犯罪を減らす為に国王が制定したのが『射殺許可法』。

【射殺許可法】

・各都道府県に1名ずつトリガーを配置する。

・トリガーの任期は1月1日から12月31日の1年間とする。

・トリガーにはICチップ内蔵の拳銃と、電子手帳が至急される。

・トリガーがどのように銃を使っても、その行為は法的に処罰されない。


応募した人間の中で脳波が国王に近い者がトリガーになれる。

トリガーに任命された人間が相手を悪だと判断したら打っていいわけだ。

犯罪を無くす為に。


女子には完全に支持されなさそうな内容だが、面白いし考えさせられる。

トリガーになってしまったが故の苦悩や逆恨み。

ハードボイルドの中にも人の『愛』がかいま見えてホッとする瞬間。

読んでいると自然に頭の中に映像が浮かぶ描写のうまさ。

板倉くんが作るネタと小説の、その才能の振り幅にも驚かされる。

ぜひ映画になってほしいものだ。


うーむ、いい一冊に出会えました。