ジャズが歌えるだけでは、スタートラインに立っていると言うだけで、それでは個人の自己満足に過ぎない。 ステージに立つ以上、少なくとも聞いている人に其れなりの満足感を与えなければならない。 これはジャズに限らずボーカリストの宿命なのだ。 楽器を演奏する事との絶対的な違いは、誰でも人間なら使える“声”を演奏する事に他ならないからだ。 百人居れば、千人居れば、万人居れば、リスナーを含めて全ての人が音に対する感性と其れなりのメロディーを、頭の中に自分の声を使って描く事が出来るのだ。 だから当然、個人の感性に合わない演奏は(歌は)弾かれてしまう、そうなると二度目は無く聞いてはもらえない。
結果は簡単だ、其々の人々にハジカレない様な演奏をすれば良いのだ。
つまり、リスナーにジャズとしての違和感を与えずスンナリと受け入れてもらえるだけの技量を、演奏家は磨かなければならない。
以前にも少し触れたが、違和感の残るままではいくら練習、訓練しても何れ行き詰まってしまうだろう。
特にボーカリストはリスナーが感じる違和感には、常に敏感でなければいけない。
たまに、大きなハコでステージを踏む事が有るが、数人の(ごく限られた人達だが)ボーカリストとは何年かに一度は遭遇する事になる。
だが歌を聴く限り、ジャズ・スタンダードのジャンルと言う意味での事で有るのだが、
ごく一部のボーカリストを除いてはどうにもならない所に行ってしまっている事が多い。 その様なボーカリストに私がとやかく言う事は勿論無いのだが、此処で取り上げる題材としては、とても良い教材となる。
(あくまでもそれらの音源に対しての事なので、個人が堂だと言う問題では無い事をご理解頂きたい。 歌が上手いとか下手とかと言う事では無く、ジャズに於ける音の質なのだ。)
多分それらのボーカリストはジャズの基本的な音に対しての“質”は考えて居ないのだろう思う。
何事も、求めない限り得る事は出来ない。
其れらのボーカリストは私から見れば、タダタダ空回りして居る様にしか見えず、今考えれば私が経験した“長く無駄な時間”と多分内容は同じ事なのだ。
打開策は厳密に言うと・・・無い。
人から的確なアドバイスを頂いても、其れをこなすだけの感覚や自覚が無ければ、当然の事ながら何も変化しない。
この様な事には人一倍の努力が必要だが、誰にとっても、いつの世でも、誰もが解っている通りこう言う努力は難しい事なのだ。
何年か掛かって私の様に気が付く事も有るのか!
ハタマタ気付かずに終わってしまうのかは個人の“資質”と言う事になってしまう。
気付かなければ、的確な努力をしなければ、ジャズとしての“基本を踏まえた実力”は永久に身に付かず、何時までも違和感の残るボーカル(演奏)をする事になるのだろう。
結果、ジャズの正統な音源は、この地では残らなくなってしまうのだ。
自分のボーカルは棚に上げての事で申し訳ないのだが、先日のSTB139での舞台で感じた事だ。
多分皆、其れなりのジレンマは持ち得て居る事だろうと考えているのだが・・・少なくとも、ソウで有って欲しいと思う。
今、この時点で志を以ってジャズに取り組んでいる方々には、頑張って欲しいと心底思っている。
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