メンデルへの挑戦状
ご承知のようにクローバーには白と赤、そしてごく希にだが黄色いのもある。ここで取り上げるのは赤クローバー、他種よりも蜜が多く、花弁を引き抜いておしりを吸うとちょっと手応えがあって、プチっと蜜が口にとび込んでくる。白クローバーではこの楽しみは味わえない。
赤とは言っても基本はピンクである。固体によって色の濃淡は様々で、たいていは日に焼けた布地のようなさえない色をしている。探せば少数だが花壇に植えたいような濃い色もないではない。メンデルの教えに従えば白があっても不思議ではないが、実際に真っ白の花を見たのはこれが初めてである。葉の形からも間違いないし、花弁を吸うと確かに蜜の味がする。大切に株を囲って種を採取した。もしメンデルが自説を引っ込めてくれれば、来年、わが庭の一角は白い花で埋め尽くされるはずである。
山の畑の同居人(2)
小さな虫ですが、その美しさに魅せられます。天女を思わせるその名前もまた魅力的。学名は Geisha distinictissima 。なるほどと納得するものの、”芸者”というネーミングは日本人によるものとは思われません。日本人が思いつくとすれば”舞子”あたりでしょうか。幼虫は梅雨の頃に新梢に群がってしがみつき、綿毛に覆われているように見えます。うどん粉病でも発生したかと思って近づくといきなりピン、ピンとはじけ跳ぶので驚きます。レンズが近づくとすぐ逃るので撮影に苦労します。逆に成虫はおっとりしていて、指さしてもツツッと動くだけで逃げません。同一の虫とも思えない変容ぶりですが、よく見ると同じ目をしています。幼・成ともに群がって樹液を吸い、少々の殺虫剤にもへこたれない強力な害虫です。






