最近退屈が怖い。学生のころ、青春十八きっぷに乗ってどこかへゆくワクワク。それが戻ることは二度とないだろう。現状私にあるのは性欲だけだ。ただしそれを発散することは許されない状況に置かれている。そしてどんどん老いてゆく。残された性欲も磨滅していくだろう。残されたのはよぼよぼの、負債となった身体だけだ。子供もいない。ただ一人死んでいくのだ。僕は完全な死を迎える自信がない。僕は、本来いるはずの、未来を託すべき存在に、世界の豊かさを見せてやりたかったのだ。それも叶わないでいる。損切りするのなら今しかない。僕が彼女に費やしたすべての言葉が嘘になったとしても、現実的に価値のある未来にベットできるのなら、それに越したことはない。