仕事でAIにばかり文章を書かせているから、たまには自力で文字をおこしてみたいと思う。

 

文章を書きたい宛先が変わった。どこか遠くの誰かから、最も身近にいる誰かに変更となり、さらにそれすらもどうでもよくなり、遠くとも近くともない存在へと僕の関心は移りつつある。人は死ぬ。そのイメージを持ってさえいれば、僕が今なすべきことは非常に明確だ。だけども動くことができない。情けない話だ。かくして、現実ではできるだけ淡々と株に力を入れ、裕福層になるべく、低俗でありふれた夢を見る。僕にはすでに文学を語る権利は奪われている。その残り香があるとすれば、ところどころに現れる、あきらめにも似た無条件なやさしさだ。「自分の命になんてもはや価値はない」僕は平然とその言葉を口にする。子供のいない40手前の男なのだから、その認識はとても正しい。僕が鬱々と貢献できるとすれば、同僚のかわいい女の子とクソみたいな上司が不倫して女の子が妊娠して産休とも有休ともつかない謎の休みに入ったときに、赤ちゃんが大事に生まれるよう、精一杯彼女の代わりに働くのみなのだ。