静岡県裾野市さくら保育園において今年6月、当時勤務していた女性保育士3人はそれぞれ1歳児クラスの園児に対し、「顔を押す」「足を掴んで宙吊りにする」「頭を殴る」といった暴行を加えた疑いで2022年12月4日逮捕された。逮捕された容疑者は、
三浦沙知(30)小松香織(38)服部理江(39)である。
また、本件は3人の問題だけではなく、保育園そのものの責任であるにも関わらず、さくら保育園園長の櫻井利彦氏は充分な説明責任を果たさず、意図的に隠蔽を行った。この行為は非常に悪質である。櫻井園長は刑事告発される事となった。
教育現場におけるいじめや虐待行為が世間をとても騒がせている。その中で保育士という立場にいながら、まだ何も理解できない幼い幼児に対して、虐待を行う行為は絶対に許すことの出来ない行為である。虐待は一般家庭などでも頻繁に起こり得る事だ。私自身も父親に暴行を加えられたことが多々あったので、虐待を受けた被害者の気持ちはとても理解出来る。何故、虐待は起こるのか考えてみたい。虐待とは、日常的にあるいは習慣的に、暴力を振ったり、冷酷、冷淡に接することである。内容は様々で暴力だけではなく、言動によるものや、無視をするなどの間接的なものも含まれている。まず、一般的な家庭においての虐待を認知することは、大変難しいだろう。しかし被害者はどんどん苦しんでいる。そのような幼児や子供の支えとなるべき人が保育士ではないだろうか。保育士は家で悲しい思いや辛い思いをしている子供に手を差し伸べ、唯一自分の憩いの場所と思える環境づくりを進んで行うために存在するのだ。その役目を担う彼女たちが今回の行為に及んだのだ。逮捕はされたが反省しているかも定かではない。今保育士を志す専門学生や大学生、現職の保育士に伝えたい。保育士という職業を選んだあなたたちはその時点で1人の人生を左右する責任が生じる。自分の私利私欲のためになる仕事ではない。幼い頃に人の人格のある程度は決まると言われているが、その幼い子供に対して、模範的な行動が示せない低俗な人間が教育を行えば、仮に虐待されていなかったとしてもその悪い邪悪な行動を真似してしまうかも知れない。小学校や中学校でいじめが発生するのはそうしたまともな教育のできない大人に責任があることを理解して頂きたい。全ての児童や子供が暴力や虐待のない世の中で成長していくために私たちは日々、声を上げていかなければならない。ましてや起こってしまった悲劇に対して、隠蔽するなど絶対に許してはならない。隠蔽を行う人間に対しても、徹底的に言及していく必要があると思う。今回の事件は、内部告発によって明るみになった事実だが、まだまだ明るみになっていない事件は沢山あるだろう。もしも今その現場にいて虐待を目にしているのならば迷わずに告発すべきだ。あなたの告発がきっかけで幼い1人の子供が救われるのだ。
どうか、全ての幼児が虐待や大人のくだらないいじめから守られ平和に暮らせる環境になっていって欲しい。