5月10日金曜日 171人

 出したショートは少し伸びた。2本連続やや好調。ほんの少しだけ調子にのる。

それはそうとバイト先の塾長が代わり、新しい人になっていた。勿論先立って話は聞いていたのだが実際に会うのは初めてだった。もちろんその人が悪いというわけではないのだが、僕を含め今日いた先生の全員が前任のY塾長のありがたみに気づいたことだろう。圧倒的に僕のタスクが増えたのだが、社会勉強という面ではまぁ悪くないと思う。だがしかしこちらを見下したような喋り方は些か受け付け難いものがある。勿論こちらはバイトなので見下すなという方が無理があるのかもしれないが、もう随分な大人だというのにその感情の機微を口調で感じ取れてしまうというのはいかがなものなのだろうか。

 時間になっても1人の生徒が来ないので僕が塾長にいつもの通りに電話をかけ、親御さんに連絡して欲しいという旨を伝えると(僕の校舎の塾長は2校を兼任する)、「えぇそんなの知らないなぁ。情報のすれ違いかなぁ」と僕には知ったこっちゃないことをぶつぶつと1人で呟き「うーんじゃあうん、まぁ電話かけてみるかぁ」とやる気がなさそうな返事を返された。

 次の時間も同じように1人生徒が来なかったので僕はまた塾長に連絡を入れた。すると塾長はなんともだるそうな声で「えぇーーもーーうーん。それそっちで出来ないかなぁ。」と返された。きってやろうかと思った。出来たらとっくにやっている。僕には親御さんの連絡先にアクセスする権限も、欠席連絡のサイトに飛ぶ権限も与えられていないから今こうして電話をかけているのである。結果的に欠席連絡が来ていたことが判明した。塾長は「欠席連絡の仕方、今度教えるから」と言い放ち電話を切った。

面倒臭いのだろう。まぁその気持ちもわかる。僕のタスクが増えたがまぁ別に良い。しかしやはりこの見下したような言葉遣いだけは癪に障る。

 なんだか腹が立つなぁと思いながら10時に帰宅。悪の教典の下を読み切り、1時から4時まで編集をして今に至る。あぁ。なんと喜怒哀楽の多い1日なことだろうか。僕の頑張りがいつか何かの役に立つ日が来ることを信じて。