11月12日日曜日

 昨日小川くんが「明日横浜で遊べる人!」と募集していたので世界堂に画材を買いに行くついでに同級生ズに会ってきた。あおいもきていて三人で小川くんの家族へのプレゼント選びを手伝い、僕の画材を買ったあたりであおい帰宅、はく合流。はくは19時から横浜の河合塾で勉強している彼女とデートだと言うのでそこまで三人で時間を潰そうとなった。彼女のおまちゃんこと尾曲さんは同級生なので小川くんと二人で「サプライズで顔を見せに行こう」と待ち合わせに同伴する事に。実はおまちゃんは僕が中1の時にクラスにまほが2人いた為におまちゃんとおたまに分けてあだ名をつけると言うファインプレーから生まれたものなのだが、そんなことは誰も知らないしどうでもいい。西口のマックでだべり19時きっかりに河合塾前に行くと既におまちゃんは待っていた。後ろからはくが声をかけると振り向いたおまちゃんはパァッと顔を輝かせ、少し離れた僕たちに全く気づかず即座に駆け寄りハグをしようとした。焦ったはくが僕たちがいることをおまちゃんに伝えると「先に言ってよ!」とおまちゃんは怒っていた。何にせよその時の僕と小川くんの様子を形容する言葉をあえて一つ選ぶならばそれは「恥」である。共感性羞恥とかの類のそれではない。大学生カップルの溢れんばかりのイチャイチャを目前に只々羨ましがることしかできない己への恥ずかしさである。そのあまりのキラキラさに1日分の思い出を全て上書きされた僕たちは「あ、じゃあね」とか何とか言って手を振ってその場を後にした。「何がサプライズだ。俺らがサプライズジャブ食らっただけじゃないか」と高笑いしながら2人で帰った。小川くんは多分相当傷ついていた。中央改札で「もう全裸になってやろうかなぁ」とガチトーンで意味不明なことを呟くくらいには傷ついていた。無理もない。そしてこの日を境に僕はカップルの待ち合わせに同伴しないことを誓った。