七賢 白州の水を体現する酒
私が「日本酒」というものを意識するようになったのは、発酵レストランに勤めていた頃である。お店にあった全国から取り寄せた変わり種の日本酒を飲んでいるうちに、日本酒の美味しさ、面白さ、深みにどんどんと魅せられていった。
七賢との初めての出会いは、そのお店で働くよりも少し前、山梨に住んでいる友達がお土産に買ってきてくれたのである。その時は「美味しい〜」とは思いながらも、ただそれだけだった。しかし、お店に勤め始め、様々な日本酒を飲んでいくと、同時に七賢の旨さにどんどん気づいていったのである。
一旦、その理由はなどは置いといて、七賢の歴史などを軽く覗いてみよう。
〜七賢の歴史〜
寛延3年(1750年)
初代蔵元 中家伊兵衛が代々酒造業を営んでいた北原家より分家。白州の水の良さに惚れ込んで、甲州街道台ヶ原の地で酒造業を始める。
天保6年(1835年)
5代蔵元 北原伊兵衛延重が母家の新築の際に竣工祝いに「竹林の七賢人」の燗間一体を頂戴する。これが現在の「七賢」の由来となる。
(出典https://www.sake-shichiken.co.jp)
今年が2022年なので七賢が生まれて既に272年、300年近い年月を、一つの場所と向き合いながら酒造りをしていることになる。甲斐駒ケ岳からの恵の水と向き合い続け、直向きに、直向きに技を磨き、人々に届けてきたのだ。
そんな「七賢」の蔵へと今日は行ってきました!
七賢に着いて車から降り立つと、鼻からふわ〜っと甘酒のような、酒粕の香りが入ってくる。まるで江戸時代までタイムスリップしたかと錯覚させる程、酒粕の香りを嗅ぐだけで世界がガラッと変わる。
ここが水汲み場。ここで水を汲ませていただきます。
水を汲んだあとは七賢がやっているレストランへ
こちらが七賢がやっているレストラン「臺眠」。
お冷で出てくる水が、瓶に入っていて、毎回客席で栓を抜いてくれる。こちらも白州の水で臭みがなくすっきりとしている。
お冷に感動している間に料理が到着!
「鮭の糀漬け定食」こちらどれも逸品の美味しさ!特におすすめなのが出し汁!なんでも、昆布、椎茸、鰹節、鯖節から出汁ををとっているのだそう。他も料理もとっても美味しく、優しく胃も心も満たされました。
他にも七賢では
菌を祀っていたり、
七犬、「セブン」と言うワンちゃんがいたり
空いた酒瓶でシャンデリアを作っていたりと、楽しめるスポットが沢山あります!
是非、足を伸ばして来てみてください。
ここには空気、水、お酒、食、伝統があり、あなたを満たしてくれる何かがきっとあると思います〜。