目標にするなら本当にトップにしよう | プロテニスプレーヤー赤羽毅朗オフィシャルブログ Powered by Ameba

目標にするなら本当にトップにしよう

目標にするならば、ランクが途中の選手ではなく、本当に世界のトップと言われる選手にして欲しいと思う。

なぜかというと、真のトップの人たちって成績もさることながら、人格者としても世界NO.1だからだ。

たとえば、テニスならばフェデラーやナダル、野球ならイチロー、サッカーならメッシとか(サッカーは俗に言う“マリーシア”というのがあるから見分けにくいが)。


彼らはプレーそのものも素晴らしいが、何よりその試合態度や一流プレーヤーとしての紳士的な態度がめちゃくちゃ素晴らしい。これは、彼ら以下のランキングの選手にはないものを確実に持っていると僕は思う。


好きな選手がいたらその選手のプレーを盗んだり、マネしたりするのは勿論良いと思う。

でも誰でも時折見せてしまう態度の良くないプレーを見て、「自分もこうやったほうが強くなれるかも」 とは絶対に思ってはいけない。


そのことを勘違いしてしまっている選手も、正直多いと思う。それは多分、テニスに限らず他のスポーツ、また社会のどの業界でもあってしまうものだと感じる。


ナダルは叔父のトニーに小さい頃から物を大切にすることを教わってきたため、僕の知る限りではラケットをぶん投げたり悪い態度をとったところは見たことがない。

イチローも、彼の本に書いてあったことだが、バットを地面に置くときはグローブに優しく包んでそっと置くらしい。もちろん(というか残念なことに)他の選手はそんなことしていない。
みんなすぐポイッ!とポイポイカプセルかのごとく投げてしまう。

フェデラーの有名な話では、彼は世界NO.1に上り詰める以前は物凄いカンシャク男で、試合中吠えるはラケット投げるはそれはもう散々だったらしい。
でも世界のトップになってからは、そのようなことは多分ほとんどしていない。彼が世界一になっても同じように投げていたら話は別かもしれないが、それをしていないということは、その姿が世界NO.1に相応しい姿だと知ったからだと思う。


$プロテニスプレーヤー赤羽毅朗オフィシャルブログ Powered by Ameba ⇒⇒ $プロテニスプレーヤー赤羽毅朗オフィシャルブログ Powered by Ameba


かくいう僕も、つい怒りを抑えきれずラケットを投げてしまったりとか、審判の人に文句を言ってしまったりだとか、そういうのを今でもたまにやってしまう。
絶対やっちゃいけないし反省しまくりと思いながらもつい出てしまうため、気持ちはよーく分かる。

でも、ラケットを投げることも、相手や審判に文句を言うことも、ましてやベンチやその他の物を壊したりすることも、絶対にやってはいけない行為だ。ジュニアの子がこのブログを見ていたら、ぜひそのことをよく分かってほしい。


もうひとつジュニア・そして一般の皆さんにも知っていてほしいなと思うのは、選手がそういう悪い態度をしても嫌いにならないで欲しい、ということ。

選手は誰もが皆勝ちたいから試合をやっていて、その気持ちが強いからこそ、あぁやってつい怒りに任せてラケットを投げたりという行為に走ってしまう。
何度も言うように本当はいけないのだけれど、生活がかかっている人もいたり、自分の頑張ってる証が欲しい人もいたり、とにかく勝って一番になりたかったり、皆真剣にやっているのに代わりはないのだ。(たまーにやる気ない人もいるけど、それも本当は勝ちたいのに上手くいかない気持ちの裏返しのはず。多分。笑)

こんなことを考えるようになったのも実は最近なのだが、テニス選手はコートを離れたら皆良い人だし、僕が言ってしまうのも失礼なのだが一般の人より勉強してない分 “おバカ” だから笑、変に曲がりくねってなくて気持ちは純粋な気がする。



だからもし態度の悪い選手を見たとしても、 「ったく怒っちゃってカワイイなぁ~おいっ!」 といった感じで見てくれるとすごーく有難いンデス!


$プロテニスプレーヤー赤羽毅朗オフィシャルブログ Powered by Ameba



まぁそんなこと言って僕自身、態度の悪い試合を見ると 「つまらん。」 と言って見る気がなくなってしまうので、言うまでもなく選手皆がちゃんと自覚を持ってやることが一番大事なことだ。



ということで話がそれましたが、カッコイイと思った選手のプレーを真似するのはもちろんヨシ。ただし、本当の目標にすべきは、世界のNO.1選手だということを忘れないでください。