さかのぼること4年前。
2004年7月29日~8月2日。
台風10号による記録的な豪雨によって、
徳島県では降水量が1000mmを超え、
徳島県那賀郡(当時)では、
日降水量1317mmを観測し、
日本の日降水量記録を更新した-----。
山は崩壊し、
渓流は荒れ、
道や橋が破損した。
この4年前・真夏の災害は、
徳島県民であれば、
記憶に新しい方も多いと思います。
※詳しい災害状況の写真は、
復旧工事を担当された『株式会社 新居組』さんの
サイトでかなり詳しく紹介されているのでリンクしておきます。
http://www.niigumi.co.jp/saigai3.html
そして今日。
徳島経済同友会のメンバーで、
災害地視察を兼ねた勉強会が開かれました。
正直、ギリギリまで行くかどうか迷ったのですが、
というより、仕事を優先すれば行ってる場合でもないのですが、
・・・なぜなら現地の旧・木沢村は徳島市内から車で2時間・・・高知や愛媛、なんなら阪神よりも遠いんですもん・・・とはいえ、東北の震災による山林土砂被害をテレビで見てたり、ちょうど九州での豪雨災害など見てると、これは仕事ちょっと置いといてでも、我が故郷のこと勉強しておけとの命令のような気がして行ってきました。
雨の中、
車を走らせること2時間。。。。。
県の農林水産部の方の説明も丁寧で、本当に勉強になりました。
なにより百聞は一見にしかずですね。
▼まだ流木の名残が見られます。
一番驚いたのはここ、木沢阿津江地区。
▼よく見てください。
真ん中がザクッとヒゲ剃りあとのように杉林が無いですね。
↑
この真ん中すべて土砂崩壊で杉林ごと流されたそうです。
しかも、よくよく見ると、
地盤はほとんどが岩石のままです。
つまり、岩の上、数メートルくらい上の土に杉が生えていただけで、
根っこをしっかり張るどころか、地すべりによって、
岩と土がツルッと取れやすく、まさに流してください的なイメージ。
東北や九州に比べると、
四国はこういった、“ほぼ岩の上にちょこっと土の森林”が多いらしいです。
このあと、
土砂崩れを防ぐための
針葉樹と広葉樹のバランスの大事さや、
間伐作業の重要性、そしてその難しさ・・・など教えていただきました。
▼さっそく、広葉樹の赤ちゃんを植樹させていただきました。
どこに植えたか、数年後までちゃんと覚えおかないと!
風に当たって、
倒れそうで危ない木々を
チェンソーで先に安全に倒しているところも見学。
▼巨木が倒れる瞬間を撮影できました。
帰りは、『四季美谷温泉』 で汗を流して、、、
▼山の幸・川の幸に舌鼓。
↑
アマゴの塩焼き、
イタドリのきんぴら、
ワラビのおひたし、どれも朴訥として美味。
帰りの2時間。
どんどん雨が強くなってきました。
ケータイのニュースでは、
熊本が豪雨で大変だとか!
すぐに、ワイ熊 編集長・おむさん に連絡すると、無事だとのこと。ホッ。
今日は朝から、
地域のこと、災害のこと、自然のこと、
そしてやっぱりもいっかい言うけど故郷のこと、
勉強できて時間を作った意義が本当にありました。
またワイヤー本誌やイベントなどで情報を伝えてゆきたいと思います。