意外や意外(笑)。
昨日の放送を見たよ!
という電話やメールの連絡を今日いっぱいいただきました。
どれも好評でホッとしておりますが、
ひとつだけこんな意見をいただきました。
●あるワイヤー読者ママさんより
「昨日テレビで知事に対して、出産一時金をもっと増額して2000万円くらい出したら出生率はあがると発言されてましたが、本当にそのとおりだと思いました。お金のこととか考えないで、綺麗ことしかいわない知事より、具体的でかなりわかりやすかったです。2000万円がんばってください。そしたら私も2人目産めます!」というメール。
うーーーん(; ̄ー ̄A ちょっと主旨がずれちゃってるような。。。。。
まぁ、これがテレビの怖いところです。
よくよく見てくださいよ、、、、つったって、録画されてないと思いますので、誤解なきよう説明しておきますと。
僕が「出産一時金を2000万円くらいにしろ!」と言ったのは、
何の現実的政策もなくて、出生率を2.07に引き上げます、なんて言ってる知事に現実を見て欲しかっただけなんです。
★ここで、おさらいです。
今の徳島県の出生率は1.26です(05年調査)。
で、それを県が2.07に引き上げようとしているには訳があって、
人口置換水準という社会がちゃんと回っていける持続可能数字が2.07だそうです。
だから、僕としても、目標としてのこの数値に文句言ってるのではありません。
要は、本気で2.07までしたいのなら、もっと県民の声を聞いて現実的な方法を導入しなはれ、ということ。
1人の子どもを成人させるまでにかかる費用が平均2,000万円くらいと言われています。
だから、出産一時金を35万円(徳島市)なんてチュートハンパな数字にせずに、思い切って1人産まれたら2,000万円あげるくらいの覚悟・・・「成人するまで県がなんとか面倒みますよー!何も心配せずに産んでねー!!」というくらいの気概がないと、その目標数値の出生率2.0台には、何十年経ってもあがらんってこと。
いやホンマ。
本気で2.07と言ってるのなら、口だけ綺麗事並べるんじゃなくて、もっと具体的で現実的な指針を示さにゃ、県のリーダーが。
もちろん、昨日のテレビで僕が言った
1人産んだら2,000万というのは県の財政を無視したナンセンスな発言ですよ。
ほなけど、これから育児をしようとしているママやパパの背中には“それくらい重い負担がかかっている”という現実をちゃんと見つめて、せめて、35万を40万・50万円に上げるだけでもだいぶ違うで。だって、それだけで出産費用におつり約10万くらい出て少しは気分も変わるしね、ということ。毎月の児童手当もまた同様!
とにかく、そう言うとけば“聞こえが良いので”そう言っておこうではなく、まして、出生率をあげるための現時的な方法は、アスティでイベントするだけとか、誰も知らないような何とか隊とかやることでは、絶対になくて、もっともっともっと、税金払っている県民の声を聞いて、子どもを育てていくうえで本当に背負っているものを実感して欲しいと思うのです。
だから、誤解をしてほしくないなと、今回主婦の方からメールをもらって思ったことは、僕は育児はお金がメチャかかるから大変な道なんで厳しいですね~と同情しているのでは決してなく、それこそ育児はお金でははかれないような幸せや生き甲斐や宝物を得られる素晴らしいことです(そう思っていと育児雑誌なんてやってません!!)。
しかし、今回、僕がこれらのことを誰に向かっていってるかというと、
今回だけは読者のパパ・パパではなく、あくまでも知事(行政)です。
1.26 → 2.07 と数字で書くから麻痺してしまうのです。
想像してみてください。
あなたの周りにいる、または、あなたの友達の中にいる、またはあなた自身かもしれませんが、
徳島で住んでいる子ども1人のすべてのママとパパが、よし!そろそろ2人目産もう!!と思ってれるきっかけ。
これって、とてつもないことなんやけどなぁ。それわかってほしいなぁ。
でないと、
Docomo2.0
は成功するかもしれませんが、
Codomo2.07
は絶対に机上の空論ですわ。あ、また怒られるか(笑)。
※ただし、この1人2,000万円というのは、長い長いホントーに長い目で見ると、1人の市民の生涯所得が約2億円だから、税率を1割として、一生かけて返してもらうと考えたら、あながち間違った数字でもないのであるが、さすがに今の財源上、それを本気で言うわけにはいかないのも事実である。