今日なんて日は1日ボケーッとしてて日記のネタが無いなぁ~と思ってたら、読者の方からいただいた年賀状にこんなメッセージが書かれていたことを思い出した。

「毎号毎号社長のコラムを楽しく読ませてもらっています。(中略)私は文章を書くことに興味があるんですが、どうやったら社長みたいに上手に書けるのですか? 特に、小学生みたいな悩みですが、どこに句読点を付けたらいいのか正しい場所がよくわからないんです。」

さっそくお答えしますが、まずは誤解の無いように!!

僕のあの連載コラムは、決して上手な文章ではありません。

「です・ます調」と「だ・である調」と「県西部訛りの阿波弁(笑)」が混在し、思いのまま勢いだけで書いているだけでございます。

きっと入試の小論文では一番に落とされるタイプの文です。

だから、ご質問にあるような“上手な”書き方は、僕も教えて欲しいくらいなんですが、ひとつヒントになるかどうかわかりませんが・・・・・

僕が編集の仕事をはじめて最初の頃、
当時の上司が僕の原稿を読んでこう言いました。

「キミの原稿は普通すぎて、読んでも誰が書いたのかわからんなぁ。」

その時ハッとしました。

あ~俺は、読者に読んでもらうことをあまりに意識しすぎて、
そして、上司である編集長に怒られないことを意識しすぎて(この人メチャ怖かったんですわ)、教科書通りの“ちゃんとした美しい文章”を書こう書こうと意識しすぎて、自分の個性とか感情とかを殺してたんやなぁ~と。

それからは、読み手のことなど考えず、編集長に怒られようが、原稿が赤字で真っ赤になって帰ってこようが、目の前でビリビリ破られようが、“自分のために書こう”と決めたんです。

おっと!

自分のために書く・・・なんて書いたら、なんかかなり利己的で身勝手な感じがしますが、ちょっと違うんです。

自分の原稿の一番最初の読者は自分である!!!!!!
そして
自分の原稿を一番よく読むのは自分である!!!!!!
つーこと。

もっともっと深いことを言うと、
文章を書くことの本当の意義は「誰かに読んでもらうための行為」ではなく、
その向こうにある「自分自身を誰かに伝える行為」だとつくづく思います。

だから、無理に意地はって“上手い文章だと思われよう”と頑張りすぎるのはは、まるで、普段はジーンズなのに無理して高級ブランドを着て誰かの家に遊びに行くようなもの。

そりゃ、綺麗な服着て行ったら、そのときは印象良く思われるかもしれませんが、それは偽った自分ですもんね。
そんなのいつまでもごまかせられないし。いつかボロが出ます。

どうか、ありのままの言葉を綴ってみてください。


もうひとつの質問。

「句読点の正しい付け方」ですが。

まぁ、句点はいけますよね。
「。」は文が終わったら付けるだけですから、
問題は読点「、」ですよね。

確かにそうなんですよ!!!!

僕も編集の仕事を始めて、悩んだことありました。

なにが悪いって、やっぱ教育ですわ。
「、」なんてメチャメチャ頻繁に使うのに、国語の時間に正しい使い方を教えてもらってないんですから!!!!!

いや、教えてもらったのかもしれんけど記憶に無い。

仮に教えてもらってたとしても、「読点は文節と文節の間に適度に入れましょう」くらいにサラッと流されているような気がする。。。。。。
漢字の書き順や、対義語や類義語もいいけど、人生において、めちゃめちゃ使用頻度高いぞ、「、」て。

「すこぶる」という副詞を使って単文をつくれ、なんて言われても、
すこぶるなんて言葉は生きていてもすこぶる使いません・・・としか言いようがないけど、
「、」なんて平均1日3回使うとして1年で約1000回・・・

80年生きたとして一生で80万回も使うんぞ!!!! (わけわからん計算ですが・・・)

でもねぇ、あるんですよ。

その「読点問題」を解決してくれる本が。

本多勝一著
『日本語の作文技術』



『美しい文章の書き方』とか『読みやすい小論文の書き方』的なノウハウ本は数あれど、この本ほど「読点問題」に一石を投じてくれている本は無いと思います。

いえいえ、決して本屋の回し者ではございませんよ。

でもこの本のおかげで、読点なんてまったく怖くなくなりました。

今はもう手足のように使いこなせます。

ほれ 、、、、、、、、、、、、、

ほれほれ 、、、、、、 、、、、、、、 、、、、、、、、、、

色だって付けれますよ、ほれ 、、、、、、 、、、、、 、、、、、、、

これは上級テクニック、ほれ 「藤岡弘、」

スイマセン。。。。。 はしゃぎすぎました。



以上長々と駄文でお送りしましたが、これからもちょくちょく読者の皆さんからのご質問にお答えしてゆきますね。