先日、仙台の親御さんがご病気ということで、東京から山形空港を
使用して仙台入りしたお友達からの情報です。
 
できれば山形で、少しでも物資を仕入れて行きたいということで
山形空港でレンタカーを借りようとしたんだそうです。
そのときのお話をです。
 
 
結局…。
どこのレンタカー会社も貸してくれなかったそうです。
「すでにもうクルマがないのですみません」という会社もあれば
「お貸ししたいのは山々ですし、実はクルマはあるのですが、
本社の方から貸し出さないという通達が出てまして…」という会社もあったんだとか!
 
理由を聞くと
◇この震災で貸していたレンタカーがかなり被害に遭い、クルマがだいぶ失われていること。
◇ガソリン満タンで返却できないこと。
等々というムニャムニャした返事が返ってきたそうです。
 
 
震災を目の当たりにしているというか、実際に被災されている山形のレンタカー屋さんは
貸したかったんだと思います。
被災地から遠く離れた本社がウン!と言わないんでしょうね。
現場の人はお断りするのが辛かったろうと思います。
 
でもこの話を聞いて、その本社とやらに、正直頭にきちゃいました!
普段だって満タンにしなくても、走行距離で計算して現金で支払う方法を
導入してたりするのに、満タンで返却できないからってどういうこと?
こんなときだからこそ貸して欲しいのに…。
 
確かにガソリンは不足しています。
東日本は全体的に不足しているようです。
というのも、今日テレビを見ていたら、被災地にあるガソリン製油所が地震が起きると
自動的に停止するそうで、再び動かすための点検作業が終了していないので
東日本方面のガソリンが間に合っていないそうです。
ガソリンというモノがモノだけに、安全を確認してからでないと難しい。
特にこの余震が続いている状態では、再開してもまたすぐ自動的にシャットダウン
してしまうのかもしれませんね(これはあくまで想像ですが…)。
 
 
『レンタカー会社の人がさ、山形空港から山形駅までのバスは
明日にならないと乗れないし、山形から仙台に向かうバスも乗れるかどうか
微妙だ。今日は山形に泊まって、明日山形から仙台に向かうバスに並んだほうがいいって
言うんだけど、そんなの待ってられないでしょ。だからタクシーで向かったんだよね。
 
山形のタクシーの運転手さんは
「仙台のタクシーは山形へ行くのは難しいだろうから
連絡くれれば、帰るとき迎えにくるよ」って言ってくれて、心強かった。
 
でさ、なんとか仙台着いて、家にはクルマがあるんだけど、
ガソリンがないから、山形に物資を買いに遠征することもできないんだよね…』
と友人は言ってました。
 
 
福島の原子力発電所の屋内避難指令が出ている地域ギリギリに住んでいるお友達も
心配だからもっと避難しようかとも思うんだけれど、ガソリンがなくて
避難できないんだよね…と言ってたそうです。
 
 
被災地以外では、とりあえずクルマ以外で動けるならそうしよう!という方たちも
たくさんいらっしゃいます。東京近郊では自転車が売れています。
久しぶりに引っ張り出した自転車の修理の依頼も多いと聞いています。
そうやってみんなで協力して、少しでも多く被災地にガソリンを回してあげたいですよね。