Aさん:「上の子はもう中3ですけど、反抗期という感じをそれほど見せないまま、中3まで来たかな、という
感じなんですけど、これから反抗期が来るんですかね?」
うさぎ:「その可能性は低いと思いますよ。」
Aさん:「時々、反抗期でひどい、というママ友がいるんですけど、
そこまで酷くない家庭が多いかな、という気がしています。」
うさぎ:「数十年前と比べれば、親への反抗というのは、小さくなっていると思います。
反抗期というのは、子どもの心のバケツにたまった水のようなものだと思います。」
Aさん:「バケツの水?、というのはどういうことですか。」
うさぎ:「親から『こうしなさい!』と言われて、子どもが『いやだな~』と思えば、
それがストレスとして蓄積していきます。バケツに水がたまります。
時間が経てば、水は蒸発していくように、受けたストレスも、時間の経過とともに解消されていきます。
『ああしろ』『こうしろ』と言われ続ければ、バケツにはどんどん水がたまっていきます。
バケツの底面積が大きくて、どんどん蒸発してなくなってしまう子もいれば、
逆に、キャパが小さくて、小さいストレスでもどんどん蓄積していく子もいます。」
Aさん:「そういうことですか。」
うさぎ:「精神的にも肉体的に成熟してきて、
たまったバケツの水を外にぶちまけようとするのが、反抗期です。
ある意味、健康です。
あまりにたくさんの水がたまっていると、暴力的な形になりますから、
ストレスをかけすぎるのは、子どもにとっても親にとっても、不幸を招くことになります。
あるいは、外にぶちまけることができず、バケツの重みに、
ずっと苦しむ、というケースも多いです。心的な疾患を抱えるような状況で、
不登校や引きこもりの要因になります。
Aさん:「そんなに単純なことなんですか?」
うさぎ:「比ゆ的にお話しただけで、現実はもっと複雑ですよね。
現時点で、強い反抗が見られないとするなら、
それはそれで、特に問題ないと思います。
教育心理学のテキストでも、思春期の家庭内反抗が穏やかになっている、
というのは、指摘されていることです。」
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