かすれ声 | 食道癌になってから

食道癌になってから

2011年8月、34歳で「食道癌」と告知され、2012年1月、食道亜全摘手術を受ける。
突然真っ暗になった人生ですが、病気と共に楽しく生きていこうと思います。
これから再出発です。

手術後のかすれ声。大きな声が出ない。

以下は食道の先生のブログで書いてあった。

これからどうしようかっ。




食道癌で手術を受けた患者さんの
うち割と高い頻度でおこるのが
「させい(かすれ声)」で

その理由は声にかかわる,左右2本ある
反回神経(はんかいしんけい)の
周りのリンパ節に食道癌の転移がおきやすい

よって、そのリンパ節を摘出するときに
神経の周りを剥離する

リンパ節の節外浸潤があってリンパ節が
完全に神経に食いついている場合は
神経を合併切除しなければ、癌を取り残す
ことになりますから
神経ごと摘出する

この場合2本ある神経の片方は
できるだけ損傷しないように注意
する必要があります。

両側神経麻痺=窒息(ちっそく)の危険があります
のでこの場合は気管に穴をあけて呼吸路を
確保します

1本の神経の麻痺ならば片方の声帯は動くけど
片方が動かない

よって声帯がしっかりと震えて声をだすときに
隙間があくので、声がかすれる
ということになります。


数ヶ月で半分の人は戻りますが
半分の人は永続的にかすれ声が
治りません

体重も減るし,食も細くなる
でも癌を摘出しておおむね順調に
きたのだから、、

「声のことは様子をみましょう」

しかし患者さんにとって
「かすれ声」は結構なストレスです
大きな声で話せないので、不満があっても
内に秘めがちになり、ゆくゆくうつ状態に
なり、また進行がんでは再発の心配も
しなきゃならないので、充分なメンタルケア
が必要。

かすれ声の治療ですが、もちろん自然に
トレーニングして回復するならばそれに
越した事はありませんが、いくら頑張っても
長期的に治らない場合や生活に支障がある場合,

「音声再建」を専門にしている
耳鼻科の先生を受診することを
お勧めします

今回の食道学会で、いつも気管食道学会誌に
たくさん論文を書いている頭頸部外科の先生
がいらしてて、その先生の音声機能改善
手術を拝聴しました。

手術の適応は、手術でかすれ声になって
半年以上経った反回神経麻痺症例で

大まかにやり方が2つ

甲状軟骨形成術1型



被裂軟骨内転術

で患者さんの状況によって使い分けるそうです


食道癌の術後にさ声になって
この治療を受けた方13例全例が
症状が改善したそうです。


癌が進んでいて、「おおよそあと半年」
の余命、「せめて声だけでもいい状態に」
という症例や

完全に神経を切断して自然回復が望めないもの

あるいは誤嚥性肺炎を繰り返すもの

などが「積極的にやったほうがいいんでは」
という対象。


手術にはその他にもシリコンを入れたり
脂肪をいれたりする方法もあるようです


「食道癌の術前の説明時にも
まんがいち、かすれ声になっても
あとから声の手術をすることで改善
できますよ」と伝えておく事で
安心を与える事ができる


しかし、この治療も「両側麻痺の方」
はできないそうですので
外科医は「両側にならないように」
慎重に手術をしなくては。