土岐川河川敷



感性の中 静かに

山を眺める

過ぎ去った 時を

一つ ひとつ

思い出しながら


心は 広い草原の中

遥か 遠くの 山々は

深い ふかい

霧の中


一輪の 花だけが

鮮明に 見えて

小さな 掌に

包まれている


肌寒い 高原に

吹き抜ける 南風

もう季節は 夏

でも ここは

・・・春


ゆっくりと 太陽は

東から 西へ

傾く 影は

長く 細く


この世に

存在するのは

君と 私の

二人だけ・・・


そんな光景が

また 蘇ってくる

時よ 止まれ

記憶よ また

蘇れ


目の前の 風景は

無情にも 何も変わらず

ここに 佇んでいる

自分を 感じながら・・・