
今宵は 十五夜
望月の 月が
夜を 照らす
きっと 素敵な
月が 見られる
事だろう
先日の春の雨
本州からの
受け入れ口
坂出を 旅した時
小さな 懐かしい
町並み
昔から つづく
小さなうどん屋さん

細い路地の 神社
小さな 小さな公園
昭和のある時期の
自分と出会えそうな
そんな町並み

海には 巨大な
瀬戸大橋が 掛かる
時代なのにね
少しだけ タイムスリップ
したような そんな気分に
浸れる 路地を歩く
雨の中に ポツンと
隠れるように
あの時代の 町が
そこにある

見上げれば 高層の建物
ちょっと その場から
離れれば 広い幹線道路
騒がしく 車が駆け回る
コンクリートの 町が
自分が居る この場所を
呑み込んでしまったように
感じた
雨が 降る 公園に
藤の棚が 空に広がる
居るはずのない
子供たちの声が
聞こえる
雨音の中に 私は
立っていた
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井上陽水 / MAP
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