今回の台風は

すごくゆっくりと

西日本を 舐めるように

進んでいる


この天災は 色んな地域に

大きな爪痕を残している

亡くなられた方も多い

怪我をされた方もいる


被害はどれほどに

及ぶだろう

東では 大震災

西では 気象被害


日本の気候は

ふた昔前とは 違ってしまった


田んぼのあぜ道に

少し前までは 蛙たちが

多くいて それを狙った

蛇に バイクを

ひっくり返されそうになった


何やら 怖い話だが

生き物たちも 生きてゆくのが

大変な時代に なったのだろうか


虫の声 蛙の声 そして

鳥たちの囀り

地球は 豊かな 生態系を

持って美しく そして青く

輝いていて 欲しい


時は 移れども

生命がある星は

広大な宇宙の中に

そうはないと 思うからだ


人が見て 醜いとか

気持ち悪いとか

不気味だとか

そう思う生物だって

彼らにしてみれば


自然の発達の中で

暮らしやすい姿となった

誰かに見てもらう為じゃない

誰かと比較される為じゃない


生きる試練の末に

その姿になった


生きるとは

それほどまでに

大変だと 教えて

くれている


今を生き 明日を生き

次なる世代へ 命をつなぐ

地球の生命は なんと

素晴らしい事だろう


自分のいのちを

なげうって

自分の DNAを

そして 親としての

思いを 次世代へ

その一心で


尊きいのちの連鎖

美しき いのちの

バトンタッチ


劣なるものは 優を目指し

優なるものは 劣を食み

いのちと いのちの

格闘の中で 生き残る


それが 今の生態系ならば

優なるものが 生き残るとは

限らないし

劣なるものが 滅ぶとも

限らない


あの古代の恐竜は 滅び

我々 哺乳類は生き延びた

生なるものの 妙 摩訶不思議

何を私は 残すのか

何をあなたは 残すのか


答えの見えぬ 人生の

大いなる テーマ

希望を 勇気を

叶える為の 夢を

逞しき力を


あの天空輝く

太陽の如く

いのち 果てるまで

光り続ける


そういう 自分に

私はなりたい




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吉田拓郎 おきざりにした悲しみは(1972)

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