一年は 早く過ぎ去り
もうすぐ一年
昨年の 今月
医者から 脳腫瘍と
宣言された
目の前が真っ暗になり
絶望の淵まで追い詰められた
検査の結果 良性と診断され
闇の世界から戻る事が出来た
手術までの 一ヶ月の間
不安と 勤めていた会社からの
解雇通達 またどん底に
落とされた気分だった
様々な苦難の中で
友や 周りの励ましで
どうにか乗り越えてきた
いまだに 苦しめているのは
術後の 後遺症
いのちあればこそと
自分を励まして
詩にも書き綴ってきた
駄目で元事とも思い
嘆きの中でも 生き延びてきた
つくづく 生きている事の
ありがたさを 思う
もし腫瘍が悪性で
余命を告げられていたら
どんな人生を いや
どんな一年を
どんな一秒を
生きている事だろう
詰まらぬ いのちと
思っていた自分の人生
それでも こうして
生きている
後から思えば
すごい事だと
思っている
入院中は 体に管を繋がれて
歩き回る事もなく
薄暗い部屋にいた
大部屋にして良かったと
思った
誰かといるだけで
励ましになった
自分より軽い人
重い人 色々だったけれど
その人 その人なりの
人生を見た
退院後出会う事はないけれど
それぞれの人生を生きている
ゆっくりと 振り返る時間すら
与えられない 人生という流れ
ただ生き延びるためにだけ
それでも必死に がむしゃらに
人は 生きていくのだと
知った
だから いのちを 書き
いのちを 述べて来た
きっとこの一年の詩は
私 そのものなんだと
信じている
ただ 詰まらぬ私の詩を
読んでくれた読者の皆様に
感謝の気持ちで いっぱいだ
読み続けてくれて
ありがとう
私は まだまだ 書き続ける
心にある全てを
今の自分を
ありのままを
