夏の思い出
作詞:たけぼんだぬき


君は 真っ青な空に向かって

走っていく 河川敷の遊歩道

人が通り過ぎていく

君と 二人で歩いていた

この道


空の雲を追いかけようと

言い出して 走り出した

僕は君の後を 追いかけて

走った


時々君には 驚かされるけれど

そんな君がとっても素敵に

思える

夏の日差し 僕らに降り注ぐ

あの山に向かって

大きな声で叫びたい

君を 愛しているよと


いくら 走っても

白い雲は どんどん逃げていく

追いつくはずもないのに


空は どこまでも 青く

澄みわたっていた


あの 雲の向こうに

僕らの 幸せがあると

信じたいから


川の流れは いつまでも

そんな僕らを 見つめて

くれていた


土手の上に あがった君は

草むらに 寝転がって

大の字になる

そんな君の側に

小さな白い子犬が

近づいてきて

君の掌を ペロペロ

舐めて 甘えていた


白い雲は掴まらなかった

けれど 白い可愛い子犬が

寄ってきたんだね


起き上がった君は

子犬を抱き上げ

頭を優しく撫でている


いつもそうだね

君は 犬が大好きなんだね


そんな君を 慕ってくる

子犬の目は 丸くて

大きくって 可愛かったね


子犬を天に差し上げた

君の体が 二三度

廻る 笑顔に満ち溢れた

君の 瞳は 光ってた


夏の あの日は

空が 綺麗な一日だったね

忘れられない 大切な

君との 思い出・・・


 

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こころ / 小田和正

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