今、一番行ってみたい国・ニジェール | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

世界を駆け巡る私ですが、今、一番行ってみたい国はどこですかと聞かれたら、二ジュールって答えるでしょう。ニジェールは二度の渡航経験がありますが、私の脳裏にははっきりとした映像が今でも残っています。1990年代後半と2003年の2度、共に小学生の小さな子供たちの姿が今でも鮮明に残っています。

 

ニジェールという国をご存じでしょうか?西アフリカ、サハラ砂漠の南端に広がる内陸の国です。カラカラに乾燥した大地が広がります。南部ではニジェール川が流れていています。遊牧民と自然が織りなす生活はまさに水を求めて雨を待つ大地での生命の営みです。

 

雨季は短く6月~9月、この時期に農作物を育てなければいけません。都会に出た若者もこの農繁期には生まれ故郷にもどります。この時期の作物が一年間の食糧となるのですから皆必死です。食べて行くことが最重要ですから。

 

さて小学生の話に戻ります。小学校と言っても三匹の子豚の話に登場するような藁葺きの学校、その中に長椅子と長机が並び、びっちり子供たちが重なるかのように座っています。顔や手を見ると砂だらけ、もちろん足もすべてです。いつお風呂に入ったのでしょうか?こんな砂地で生活をしていますので、砂にまみれるのは当然ですが。愛くるしい眼差しが忘れられません。教科書はなく、ひたすら先生のノートに写します。青のボールペンがとても人気です。これが彼らの本となるのです。

 

そんな子供たちの光景が今でも忘れられません。初めての学校訪問は観光の途中での立ち寄り、2度目はJICAの短期の仕事での小学校での仕事に携わった経験からです。2度目の滞在時は民泊でしたので、ニジェールの家庭での生活、公用語はフランス語ですが、フランス人のフランス語とは異なり、基本はその土地の部族語ですからコミュニケーションは最初は大変です。しかしガーナでの2年間の滞在経験がありましたので、アフリカの人々とのお付き合いは私にとっては非常に楽しい体験、ニジェールの文化も、大地の色と歌声、悲しみも喜びも歌や踊りで表現されます。見た目は素朴な伝統文化ですが大変誇り高く、生きた輝いた人間の魂の鼓動がひしひしと伝わってくるのです。

 

カラカラの大地、遊牧民、無限に続く大自然のニジェール、数年前から再訪をねらってはいますが、首都のニヤメ以外は治安が安定せずに渡航が困難な状況が続いています。近いうちに再訪したい砂漠が広がる広大なニジェールです。