エトルリアを探し求めて | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどり、世界を旅するブログ

三和 導代 です。

 

ローマにいます。今回のローマは竹内文書の翻訳者であるデニス氏とお会いする目的でした。また出発前は超多忙にて今回のローマの滞在予定は全く決めていませんでした。一番良いのは直感に従って動くということを私は一番よく知っていたからです。

 

そして昨日は朝早くから遅くまで、選ばされてた場所がエトルリア時代ゆかりの地でありました。エトルリアとは古代ローマ時代の前に現在のイタリア中部に栄えていていた文明です。一番栄えていた時代が紀元前7世紀ですので、日本では縄文時代です。

 

エトルリアとエリトリアは日本人にとってはすごく似ている音ですね。アフリカの国がエリトリア、イタリアの古代国家がエトルリアです。紛らわしかかもしれませんが、このエトルリアを知ることなくして現在のイタリアはないのです。

 

行く予定にしていなかったボルゲーゼ公園のはずれの国立エトリアル博物館、そしてローマから電車で約1時間半ほどのエトルリアの町タルクィニアです。ローマを訪れる人々は古代ローマ時代の遺跡であるコロッセオ、またトレビの泉、スペイン広場、サンピエトロ大聖堂等には興味があるようですが、私の観点は竹内文書を研究していますので、もともとのオリジンに注目が向くのです。

 

タルクィニアはエトルリアの都市国家の中で最も重要な都市で英雄のタルコンテが作った町を言われています。町の丘の旧市街は想像以上に私の心を掻き立てるののでした。世界遺産となっていますが、

ここを訪れる観光客はいません。しかし私の一押しです。

 

考古学に興味がなくても旧市街の奥のネクロポリス(エトリアル人のお墓)は圧巻です。ここからの景色はイタリアの豊かな広大な畑が広がる言葉を絶する景色です。なぜここに古代エトリアル人が古代のお墓を作ったかがよくわかります。このお墓の内部に入ることができるのです。その中のカラフルな色合いの壁画を自由にいくつでも見ることができるのです。私は時間の関係で広大な敷地の中で15基ほどですが、ランプのボタンを押しますと内部が実によく見ることができるのです。観光客がまばらですのでほとんど独り占めの世界です。

 

2700年ほどのお墓の壁画がこれほど保存され、しかも全く並ばずに自由に見学できるなんておそらく世界中を探してもないほど見ごたえがあります。あまり宣伝しますと観光客が増えてエジプトのように制限がかかてきますが。内部の美しい壁画は圧巻です。この技術が古代ローマ人に伝えられたのです。

 

キリスト以前に時代ですので、もちろん宗教はアニミズムです。お墓の天井は星が描かれ、死後の世界への旅立ちができるように素晴らしい技術と空間を残したのです。現代人は古代人から学ぶことは追野です。過去の世界が原始的なものであったとする考え方は捨てるべきなのです。

 

一日中いても全く飽きないタルクィニアの町でした。まだぜひ再訪したいところです。まあ一般のツアーで来ることは可能性はありませんが、ぜひイタリアにお越しの際はトライしてみてください。