今回は、窪美澄さんの『私は女になりたい』を読んでみました。
帯の“本当の恋愛小説”という言葉に惹かれて読んでみました。
40代、50代と大人の女性はかなり共感できる部分があるのでは?と思います。
それでは、あらすじと詳しい感想をどうぞ!
47歳、美容皮膚科医の赤澤奈美は夫と別れ、息子を女手一つで育ててきた。母の介護も一人でやってきた。息子の学費、母の介護費、生活費を稼ぐために必死に働いて、今の地位を手に入れた。けれど、あの日、業平公平がクリニックに訪れてから、女としての自分がまた出てきて…
この年齢になったら、自分は恋愛は諦めるだろうなというボーダーラインはありますか?
この『私は女になりたい』には、女の願いや葛藤が詰まっていると読んで思いました。
そして、ふと私は思ったのです…
一人の女として、いつから色々と諦めるようになったのだろう…。
私は30歳を過ぎたあたりくらいです。
「もう年齢的にね…」
と、自分にストップをかけるようになりました。
それが悪いことだとは思っていません。
実際に、
「胃がもたれやすくなった」
「疲れやすい」
「疲れが取れにくい、朝がダルイ」
「シミが増えた」
「肌にハリがない」
「髪にキューティクルがなくなった」
「痩せにくくなった」
あげたらキリがないほど…
誤魔化せるものは、工夫して誤魔化す。
「衰えたな」と自覚することが日に日に増えていくのに最初は焦っていました。
でも、それに正面から向き合うとふとよぎるのです。
もう自分は終わったのかもしれない。
その一方で…
まだ自分は大丈夫!若いよ!と期待している部分もあります。
特に、諦めが顕著になったのが「恋愛面」
正直、生物学的にも女の人は若い方がイイという抗えない事実もある。
(時代錯誤っていうお言葉はあるかもしれませんがご了承ください)
そこで、引け目を感じてしまう。
男性からのアプローチに、引いてみて様子を見る。
いくら傷ついてもいいように、心の余裕をどこかに作っておく。
でも、そのアプローチも実は嬉しいのです。
果たして…
いくつになっても、女でありたいのは悪いことなのか?
慎むべきなのか?
みっともないことなのか?
本当に後ろ指を刺されないといけないの?
ぜひ、あなたも『私は女になりたい』を読んで考えてみてください。