
定期的に摂取支度なりますよね、三津田さんの刀城言耶くんシリーズ。
本編を語る前に刀城言耶くんについてざっくりお話しますと……
刀城言耶くんは素人探偵でありそれなりの小説家であり、正直、陰キャの青年です。
三津田さんの著作で「〜の如き〜るもの」シリーズの主人公であり探偵であり、行く先行く先殺人事件に巻き込まれる可哀想な人です。
そして、今回のお話をざっくりと。
刀城言耶の先輩が結婚することに。ある日先輩が婚約者の家にご挨拶をすることになり、なんやかんやあって(ここはあまりストーリーに重要ではありません)婚約者の実家に向かうことに。しかしそこは過疎中の過疎村であり、なんと弟が殺されていた!刀城言耶は素人探偵として事件を捜査することになります。過疎村にありがちな悪習と異文化に四苦八苦しつつ、刀城言耶くんは一生懸命頑張るのだったーー
と、あらすじだけでたくさん語ってしまいました笑
刀城言耶くんシリーズの最大の魅力は、なんと言っても地方の変な文化と事件が複雑に絡み合ったミステリですよね。
ネタバレにならない程度にバラすと、今回も常軌を逸した成人の儀式のせいで事件がややこしいことになり、あたおかな登場人物たちのせいで捜査が阻まれたり……毎度毎度、刀城言耶くんは大変ですね笑。
そしてラストは必見です。最後の一文でしっかり読んでください。ネタバレになるので語れませんが、最後まで気を抜かずに読みましょう。
田舎と聞くと、やれ静かやら自然が美しいやら、耳触りの良いことばかり喧伝されていますね。
しかし実情はこういうことだと、フィクションを通じて見せつけられるのがこのシリーズです。
老後は田舎で……と思っている人こそ、一読してみてくださいね。
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