小さな道も一歩から

(どういう事情なのかは前回の記事をご覧ください。)

というわけで、読みやすい本をつまみ読むことを繰り返しているぽんぽこです、ごきげんよう。はじめはあまり分厚くなくて文字の大きい本から、とゆっくり本を読み始めています。でも無理はせず、「あ、これ以上は無理かも」と思う前に切り上げるようにしています。読書は無理にやるもんじゃないしね。嫌いになったら本末転倒だしね。

と、こんな感じで、人生初のリハビリに取り組んでいます。みなさんはどうでしょう。リハビリ、したことありますか?大きなケガや病気をされたことのある方ならもちろん、趣味やお仕事の分野でも経験されたことのある方も多いかと思います。お仕事のブランクとかありますしね。私もリハビリまでとはいかずとも、体が慣れるまで大変だったこともありました。

 

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というわけでなにを読んでいたか。それがこちらです。五十嵐良雄さんで「読む薬」です。

 

 

読書こそ万能薬。なかなかキャッチ―な言葉ですね。

 

え?本が読めないときに読むジャンルではないって?まあまあそうおっしゃらず。今読めないからこそ、読めたらどんなにいいことか、というイメージトレーニングも大切なんですよ、たぶん。

 

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本編に入る前に、この本のテーマにある「読書セラピー」について少しふれましょう。

読書セラピーとは読んで字のごとく、読書による治療のことです。よく「読書は精神疾患に効く」なんて話を聞きますが、それにも科学的な裏付けがあるのだそうです。実際イギリスでは国を挙げて本を処方する取り組みがされていますし、イスラエルでは読書セラピストが国家資格になっていたりもします。日本でも吉田松陰が実際に取り組んだともいわれています。

読書セラピーの歴史は古く、古代ギリシャの図書館には「魂の癒しの場所」として、すでに読書が精神安定に役立っていることが知られていました。時代は進んで十七世紀では、医師のシデンハムが「良好ナル書ハ百ノ医薬ニ勝ル」と言い残しています。

 

ちなみにほかにも効用はあるそうで、情緒の発達、認知症の予防、睡眠改善などなど、メンタルヘルスにとってたくさんいいことがあるそうです。世の中さまざまな認知症予防法や睡眠法がありますが、本を読むだけで改善されるのなら、これ以上お手軽なことってないですよね。安いですし。古本で買ったら1冊50円とかで良好ナル書が買えるわけですし。1錠五十円の薬とかお手軽すぎませんか?

(余談ですが古本市で一冊33円のコーナーを見たことあります。私の経験では最安値です。古本バンザイ

 

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じゃあどんな本を読めばいいのか。この本が進めているのはずばり、フィクションです。

 

フィクション、つまり物語を読むことで、私たちは他者の生活というものを想像することができます。そのことで共感力が高まり、偏見が軽減されるという実験結果もあります。なんとイタリアでは、ハリポタを読んだ若者は移民やLGBT、難民への偏見差別が軽減されたという結果がでているのです。つまりポッターの自分探しの旅が若者に寛容さを教えてくれるのです。さあ、音割れポッターマルフォイで爆笑してきたみんな!今こそ原典に触れる時です!

 

他には、フィクションは語彙力を高めてくれるという効果も期待されているそうです。

どうやらフィクションはノンフィクションより豊富な言葉が使われているようで、実際、フィクションを読まない読書家とフィクションをよく読む読書家の間で8000語の語彙力の差がでているというデータもあります。語彙力は教養であると齋藤孝さんも言っていたとおり、語彙力は大人の必修科目と言っても過言ではありません。ということは、物語を読むことで、大人として大切な教養が磨かれるということですね。すっげ。

 

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物語に限らない話をすると、ほかにもこんな効用があるそうです。

 

・アルツハイマー病の予防

ほんまか?と思いましたが、これにもエビデンスがあるそうです。

実際ペンシルベニア州で行われた調査では、週に6時間以上、一日1時間以上読書をする人は認知症リスクが低減するという結果が出ました。

 

・死亡率が低下する

これも「ほんまか?」と思いましたが、びっくり、これもエビデンスがあります。世の中いろんなエビデンスがあるものですね。

オランダの学術誌によると、読書をする人はしない人に比べて20%ほど死亡率が低いというのです。しかも新聞や雑誌、ネット記事より普通の本がいいのだそう。

 

ストレス軽減

あ!これはわかる!私もそんな気がしてた!

なんでも、イギリスの研究によると、ストレス軽減でもっとも効果があるのは読書なのだそう。ストレスレベルを68%も下げるそうです(ちなみに音楽は61%、ゲームは21%)。

ちなみにこれに関して、読むのはなんでもいいのだそうです。つまり良好ナル書でなくてもいいのです。漫画でもラノベでもハーレクインでもエロ本でもいいと解釈しています。コミケで買いあさった薄い本でもいいと思います。大事なのは、自分の好きな本を読むこと。そうすれば、日々のイライラは68%も低減されるらしいですよ。68%っていうのがピンとこなければ7割引です。百円が30円になるんですよ。1000円が300円ですよ。これはびっくりですよ。

 

などなど、ほかにもたくさんあるので、読んで確かめてください!

 

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しかし、これが本当ならすごいことだよなあ、と思いつつ、やっぱりまだゴリゴリに読書ができないので、私は今日も今日とてハムケツ写真集をめくるのです。もちろんちょっとずつ、こういう風に本を読むこともしていますよ!

というわけでハムケツ写真を眺めつつ、今回はこの辺で。お読みいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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以下リンクです。

読む薬 | 五十嵐良雄, 日本読書療法学会 |本 | 通販 | Amazon

 

内容

快眠効果に幸福度アップ、寿命まで延びる?

健康のためにいちばんよいことってなんだろう?
NHKが開発した「AIひろし」が65歳以上の 41万人を分析した結果、
健康寿命を延ばすためにもっとも効果的な方法があった。

それは読書。そう、本を読むことだ。

読書は、単なる気晴らしや高校の読書感想文の宿題以上の存在にもなり得る。

最高の特効薬が本だ!

奇跡のスーパーフード、風変わりな食事法、ブームになったエクササイズ……。

ありとあらゆるものを試して、もしかしたら挫折してしまったかもしれない。
そんな人こそ、安心してほしい。

読書には驚くべき健康効果がある! ※日本読書療法学会おすすめ選書リスト付き