喫茶店タクティクス

ってなんのこっちゃ、とお思いでしょうが、あとでご説明するので今は流し見で大丈夫です。

というわけでごきげんよう。ようやくコロナ規制もゆるくなってきて、外出する機会も増えた今日このごろ。タイミング悪く梅雨入りにはなってしまいましたが、それでもお出かけが楽しくなってきたのではと思います。

というわけで、私もそろそろカフェ巡りを復活させたいな、と思い始めているわけです。喫茶店で本なんかゆっくり読めればなおよし。混雑さえしていなければずるずる長居してもいいかしら、なんて思ったりもしています。あ、もちろんドリンクはおかわりしますよ!

 

ですが、実情はそんなうまくいかないのが悲しいところ。

さあ読書だ!と意気込んだはいいものの、いつのまにかスマホを開いて、ツイッターのチェックやらソシャゲやらにかまけて結局読書はほとんど進まず……なんてことを毎回のように繰り返してしまいます。

これは私がツイ廃のせいだからなのか、それともスマホの魔力がそうさせているのか。どうすれば効率のいい喫茶店ライフを送ることができるのか。どうにかこうにかしたくて本棚をひっくり返したところ、見つけました。この状況にぴったりな本を!

 

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というわけでご紹介します。齋藤孝さんで「15分あれば喫茶店(カフェ)に入りなさい。」です!

前に「10分あれば書店に行きなさい」という本をご紹介したかと思いますが、それと同じ著者の本です。今回は喫茶店。書店よりハードルが高そうですが大丈夫なんでしょうか。

 

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さて、ここで登場するのが冒頭の「喫茶店タクティクス」です。

なんだかFFの外伝みたいなフレーズですが、意味合いとしてはそれよりシンプル。「効率よく喫茶店で作業をするための仕事術、勉強術」のことです。

ようするに「仕事や勉強の主戦場を喫茶店にしてしまおう」という戦法なわけです。そのためには喫茶店をいかに活用できるかがキモなわけで、この本はそれをわかりやすく説明したものになります。著者はそんな環境を「非常に環境のいい独房」なんておどろおどろしく禍々しい表現をしていますが、まあ、そういう風に活用しようぜ、という内容です。

 

では喫茶店タクティクスでは何が大切なのか。一言でいうとこんな感じ。

 

お茶を飲みながらリラックスしてやる

 

もちろん、リラックスするために気にしなくてはならないことがたくさんあります。

例えば荷物。パンパンのカバンで行くなんて言語道断。大きな荷物で「さあやるぞ!」と気負ってはリラックスどころではありません。荷物は最小限に。書斎のすべてを持ち込むのではなく、やる仕事を明確に決めて、その仕事の大枠が終わる程度の準備で行きましょう。最終的な仕上げは家でやる、くらいがいいかもしれませんね。

 

だけど、リラックスしすぎるとだらだらしてしまうのが人間のさが。それじゃあ「効率よく」の部分がおろそかになってしまいます。「リラックスしていて、なおかつ効率的」なのが理想。そのために有効なのはストップウォッチ

コツは、時間を意識して作業をすること。喫茶店に滞在している間にどこまでやれるか、なにができるかを意識するだけで効率は目に見えて変わります。そして不思議と、時間を意識するだけで作業のスピードは速くなるのです。

これはみなさん身に覚えがあるかと思いますが、仕事の密度はかける時間によって変わります。著者は「生産的ではない仕事にいくら時間を費やしても、なにも生まれない」と一刀両断します。それはさすがに言い過ぎとしても、だらだら長時間仕事や勉強するより、短時間で集中してやったほうが成果が出るというのは、どこの界隈でも言われていることです。

 

だけどずっと集中していると脳みそだって疲れるもの。それに飽きて、やっぱりだらだらしてします。そうなったらどうすればいいのか。ほっと休憩してぼんやりするのもいいですが、それより効率的なものがあります。

他の作業に移ればいいのです。

たとえば30分ごとにほかの作業に切り替える。勉強だったら教科を変えるのもいいかもしれません。そのように作業の転換を意識するだけで、作業の持続力もアップするのです。だって人間、30分以上集中なんてできないそうですから。それを実感している人も多いかと思います。

ちなみになぜそうなるのか、科学的に詳しく知りたい方は、脳科学者の池谷裕二さんと糸井重里さんが手がけた「海馬——脳は疲れない」という著作もおすすめです。さまざまな著名人がおすすめ本として挙げている名著です。

 

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さて、ここまで喫茶店で仕事をするためのコツをご紹介してきました。

ただ、ここで気を付けたいのは、喫茶店のマナーをきちんと守ることです。コーヒー一杯で何時間も粘ろうとしない、「勉強禁止」と書かれている喫茶店では仕事や勉強を控える、混雑してきたらスマートに立ち去る、などなど。残念ながらこの本には書かれていませんでしたが、こういうことを守れてこその喫茶店ユーザーです。いくら締め切りや追い込みのためとはいえ、自分のことばかりを考えないようにしましょう。

そこをきちんと踏まえたうえで、我々も素敵な喫茶店タクティクスライフを送りましょう。それではみなさんこのへんで。読んでくださりありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

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以下リンクです。

Amazon.co.jp - 15分あれば喫茶店に入りなさい。 | 齋藤 孝 |本 | 通販

 

 

内容

スタバ、タリーズ、ドトール…喫茶店(カフェ)は仕事の主戦場だ。30分で1時間分をこなす、効率・集中力倍増術。