本は癒しぞ


ところでみなさん、なんで大人って本を読め読めって言ってくるんですかね?分かります?

読書っ子だった私としては、「言わんでも読むやろんなもん」と反骨精神丸出しだったわけですが(でも読んでたのはラノベ)、まあ周りの子って読まないんですよね。それも自由かなぁと幼ながらに思っていましたが、口酸っぱく言うことでもないよなぁ、と思っていたわけです。


大人になった今も、子なし独身友達なしの私には理解し難い風習なわけです。なんで本限定で勧めてくるんですかね。映画でもマンガでもアニメでもいいじゃないと思うんですが。どちらにせよ芸術文化にはかわりないですからね。





という問いにジャストミートに答えてくれる本がありました。こちら、寺田真理子さんの「心と体がラクになる読書セラピー」です。



なんか難しそう…という第一印象でしたが、けっこう平易な文章で書かれているのでスラスラ読めました。ベストセラーではないですが、この業界の入口に良い本だと思います。



読書セラピー」とはなんぞや?
セラピーは「治療」ですよね。アニマルセラピーとかアロマセラピーとか、ああいうのです。それの読書バージョンだと思っていただければ。
ようするに、読書で病気を軽くさせちまおうぜ!ということです。

そんなことできるのかい?

できるんです。

というのも、こんなエビデンスがあります。

アメリカのイェール大学が12年の歳月をかけて行った研究より。

読書をする人は、読書をしない人に比べて2年も長生きする。

ことが分かったんですよねぇ。
2年が長いかどうかは個人によりけりですけれど。

17世紀時点でも「良好ナル書ハ百ノ医療ニモ勝ル」という言葉が残っているそうです。つまりはそういうことです。



では具体的にどんないいことがあるのか、と言いますと。

・IQが上がる
・情緒が発達する
・認知機能低下を防ぐ
・うつを予防する
・寿命が伸びる
・リラックス効果
・眠りを良くする
・幸福度が上がる
・お金持ちになる

などなど、他にもたくさんの効用があるわけです。そら子供にも読んでほしいですわ。



だけれど、ここで勘違いしてはいけないことがあります。

今の自分にあった本を選んでください。

日頃から読書している人はさておき、無理してカントやらヘーゲルやらを読んでもつまんないじゃないですか。
それなら鬼滅とか呪術廻戦とか読んだほうが楽しいじゃないですか。
逆にカントやヘーゲルが読める人に「いないいないばあ」を読めって言ったら怒られるじゃないですか。(怒らない人ごめんなさい

なので、マンガでもラノベでも絵本でもいいわけです。そのときの自分が「読みたい!」と思ったものが大切。人に勧めるときも、それを意識したいですね。



ここから余談。
じゃあ逆に、私のような積読本で部屋が埋まる人間はどうなのか?ということですが。著者のスタンスとしては

ええんやで

の立ち位置です。

本の存在自体が刺激になりますから、積読も読書のひとつだそうです。やったね!

このことについては、ダニエル・ペナックの「奔放な読書」に詳しいそうなので、そちらをご参照くださいな。
私は未読なので、今は詳しく話すのをやめておきます。入手したらまたご紹介します。、



読書には心身にとてもいい効果がたくさんあるのですね。そりゃ勧めたくなるわけだ。
ただ、持論として、子供に勧める前に親が読まないといけませんよ。子供は親の背中を見て育つんですもの。親が楽しそうに本を読んでいれば、自然と子供も読むようになるものです。

…そういえばうちの親はぜんぜん読まない人間だなぁ、と思いを馳せたころで、今回はここまで。








以下リンクです。
 





内容

イギリス政府公認
心を整え、力をくれる新しい読書法のすすめ

本に癒されたり励まされたりした経験、ありませんか?
実はそれも「読書セラピー」なんです。
イギリスでは政府公認だったり、イスラエルでは読書セラピストが国家資格になっている等、世界中で広がりを見せている「読書セラピー」。
マンガ、絵本、写真集、実用書、自己啓発書、小説……どんな本でもOK!
娯楽や自己投資ではなく、「自分の体や心のために」本を読んでみませんか?

ぎっくり腰には、『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル
人間関係がつらいときには、『まるまるの毬』西條奈加
時間が足りないと感じたら、『パパラギ』エーリッヒ・ショイルマン
他にも、本の紹介だけでなく、本の選び方や読み方についても説明しています。
自分のために、自分で本を処方できたら、こんなに強いことはないと思いませんか?
本ってすごいんです!
「読書」がこれからのあなたの人生の支えとなりますように。