幸せになりてぇー


さてみなさんお久しぶりです。体調崩して更新できなくてごめんなさいね。


ところでみなさん、幸せですか?


いきなりめちゃくちゃ怪しいセミナーみたいな問いかけしてしまいました。そうじゃないんです、逃げないでください。これ立派で大事な質問ですから。

ちなみに私は幸せですよ?安月給で独身で友達も少ない三十路前女となかなかの役満ぶりですが、今日もスイーツが美味しくてご飯も美味しくて布団はあったかくて、干したてのぬいぐるみもモッフモフで幸せです。





それじゃあアカンよ。

というのが今回のテーマ。なんだか小難しいアンチテーゼみたいな感じになってきましたね。

そんな刹那的、享楽的な幸せは幸せじゃない!と言うのが、この方、アドラーさんです。


目線こえぇー。

というわけで、今回ご紹介する本はこちら、大ベストセラーとなっている「嫌われる勇気」です。


本屋でもお馴染みのこの青い表紙!

こちらはアドラー心理学をビジネスパーソン風に噛み砕いて要約したものを、対話形式で書いたものです。非常に読みやすいですよ。



ではそもそもアドラー心理学とはなんなのか。

「個人心理学」とも呼ばれているのは有名ですね。あとは自己啓発の源流とも言われていて、スティーブン・コヴィーの「七つの習慣」やデール・カーネギーの「人を動かす」も、アドラー心理学をリスペクトしたものと言われています。

まあ難しいことはおいといて。

この本におけるアドラー心理学はどのようなものかと言いますと、

自分は自分の力で変えられる

ことを力説する哲学っぽい心理学となります。

つまり、

嫌な自分を変える幸せないい自分になる

そのメソッドが書かれているわけですね。



今回はざっくり、その中のエッセンスをご紹介しますね。
じゃあどうすれば幸せになれるの?というわけですが、ざっくり噛み砕くと。

・自分は自分、他人は他人。お前と俺は違うよ
・違う存在だから対等だよ。偉ぶんなよ
・だから尊重しあって助け合おうね

みたいな感じかなぁと私は解釈しました。



ここで大切なのが、アドラーは明確に「私」と「あなた」の課題を分離しているんですね。
だから「あなたのためにやってるのよ!」と言うのも違いますし、「あの人は私の思うように動いてくれない!」というのも違います。 
本文では以下のことわざの引用があります。せっかくなので孫引きしちゃいますね。

馬を水辺に連れていくことはできても、水を呑ませることはできない

有り体に言えば、他人を意のままに操ろうなどとは土台無理な話ですよ、というわけです。



その上で、まったく対等な存在である「あの人」や「この人」のためになることをやっているーーつまり人の役に立つこと、役立っていると実感することこそが幸せだとアドラーは言います。
それは恩着せがましいわけでもなく、自己犠牲に浸るわけでもなく、自然体にできれば、それが幸せなんだよ、というわけですね。



さあて、ここで「そんなこと言われても、私にはなんの能もないよ…」という私みたいな人に向けて朗報です!

私は人の役に立っていると実感するだけでいい、というニュアンスで先程書きました。
つまり。

生きてるだけで誰かのためにたってるんだ!

と思えればいいのです。レッツポジティブ!







以下リンクです。




内容

"「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、
臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。