トイレ行きたい

突然ですがみなさんは、本屋でトイレに行きたくなりませんか?

私はなりますし、オンライン書店でもなります。おちおちアマゾンや楽天やメルカリなんかを開けません。リアル店舗だと、トイレのない小さな書店は勝負ですね。

ちなみにこの現象、「青木まりこ現象」と言って、理由としては、


・本屋に行くとテンション上がるから

・脳が異常な刺激を受けて活発になるから

・霊的なもののせい


なんかがあるみたいですね。霊的なものってなんだ?




↑の出典及び今回ご紹介するのはこちら。
齋藤孝さんの「10分あれば書店に行きなさい!」です。


すげー使いにくそうな本棚

さてこちら、どんな本かと言いますと。

本屋行け

というシンプルな内容となっています。


まずこちらの著者、齋藤孝さんは、ほかの著作で速読法を紹介していたりするなど、読書論に詳しい専門家です。
ちなみに速読法についてはまた今度何かしらの本をご紹介しますのでそちらで。



そもそもどうして書店に行かねばならないのでしょう。ネットでいいじゃない。楽天ブックスやKindleultimateとか、新古書店はらネットオフとかもったいない本舗とか、めちゃくちゃ品揃えいいですし。おうちに届けてくれますし。本って重たいし。
と私は思ったり思わなかったりなのですが、著者曰く、こんな理由だそう。

脳を使い込むため

そんなことしたら脳みそ疲れちゃう!逆にバカになる!と心配されるかと思いますが(私はしました)、そこはこう返します。

脳みそは疲れません。
疲れたと思うのは、脳みその使い込みが足らないのです。

きびしーい!

ちなみにこの件で詳しく知りたいよー、という方は池谷裕二さんの「海馬ー脳は疲れない」という本を参照ください。私は未読なので、手に入れたら読んでご紹介しますね。

で、著者いわく。
脳みそをトレーニングすれば頭が良くなる。そして意欲や向上心も育てられる。そして目的以外の本が視界に入ることで、興味関心もムクムク育つ。 
そんな上手くいくかぁ?とも思いますが、本屋で興味の幅が広がったよー、という経験をされた方や、なんか本屋行ったら前向きになれた!という方もいるでしょうし、あながち間違いでもないのかもしれませんね。



さて実践編です。
タイトルこそ「10分あれば〜」とありますが大切なのは時間でなく継続です。すなわち毎日本屋に通え、ということです。
だから「10分でも時間あれば本屋行けよ。そして継続しろよ」という意味なのです。

ではエッセンスを抽出しますね。  
  
・新書コーナーに行きなさい
行ったことある方ならお分かりでしょうが、新書コーナーはさまざまなジャンルが同じフォーマットでごっちゃごちゃに並んでいます。新書コーナーなんか行ったことないよーという方は、同じ表紙の文庫本が並んでいるところをご想像ください。
カオス
なんですよね、あそこ。新旧ジャンルごちゃごちゃなので、目当てのジャンルは探しにくいのです。
だからこそそれを有効活用しよう!という発想になるのがこの本。
新書コーナーは「知性と現代が交錯するライブ空間」であり、新書コーナー行かねえ人は「現代を語れないし知的にもなれない」とざっくり切り捨てます。

・ベストセラーも読んでね
というのが、著者の基本的なスタンス。
この手の本って「ベストセラーなんかクソ」みたいなこと言うのが多いのですが、この著者の論のもっとも際立ったところがここでないかと思います。
ベストセラーは「世の中を知られる」「人と話を合わせやすい」作品群です。
気のある子に「あれ読んだ?」と聞かれてモドモドしては、あの子は振り向かせられません。取引先に「これ読んだ?」と聞かれてモドモドしては、契約できる商談もできなくなるかもしれません。
まあそんなことで、コミュニケーションツールとして大切だよ、ということですね。



他にも書店の効用や効率的な使い方も載っていますので、また参考にしてみてくださいな。
しかし毎日本屋行ってたら、私、破産してしまいますわ。気をつけないといけませんね。本は意外と高いですからね(泣)





以下リンクです。



内容
物事を調べたいとき、ネットで検索しただけの情報を鵜呑みにしていないだろうか? 職場のデスクにしがみついていても、そこから何かが生まれることはない。忙しい毎日のなかでも、10分あれば書店に行く習慣を身につけよう。書店なら、アイデアの発想や資料探しも、思うがまま。図書館ほど静かすぎず「今」の空気を感じられるため、雑談のネタを仕入れたり市場調査を行うにも格好の場所といえる。日々書店を利用する齋藤孝が、訪れるための準備から棚への目の配り方、集中力を上げるテクニックまで伝える、究極の書店活用術!