「愛なき世界」を読んで | 3本の管は抜けたけど

3本の管は抜けたけど

都内おでかけ ポケモンGO お花 など

昨日は33度まで上がりましたが、一転今日は25度の予報ですね。
そして午後からはしっかりした雨だとか傘
梅雨入り、するんでしょうねえショック
 
 
去年図書館に予約した本下矢印
何ヶ月も待ってようやく順番が回ってきました
 
三浦しをんさんの「愛なき世界」
 
あちこちにお勧め本として載っていたので図書館で予約しました。
 
時間が経ち過ぎていて、どんな内容だかすっかり忘れていました。
ちょっと今さらかも。
 
画像検索すると、帯の文は「恋のライバルは草でした(マジ)」となってますね。
確かにそんな感じです。
 
表紙がとってもきれいなんです。
「愛なき世界」というタイトルの右に鉛筆のキャップみたいな物が描かれていますが。
これは小説に度々登場する「エッペンチューブ」というものです。
エッペンチューブとタイトル上にあるイチョウの葉は、青いメタルカラーなんです。
表紙の右上右下の植物は、この小説には千単位で登場する「シロイヌナズナ」です。
最初そのことに気付かずに、画像検索してようやく表紙にいろいろ描かれていることに気付きました。
 
シロイヌナズナ、雑草だそうですが、似たものは見たことあるけれど、それがシロイヌナズナなのかどうかはわかりません。
ナズナと付くのでぺんぺん草の仲間なんでしょうけれど、実はハート型にはなりません。実がハート型だったらストーリー的にはふさわしいようにも思いますが。
他にも珍しい植物が出てくるので、時々画像検索しながら読みました。
 
初めて読む本は、「これはいったいどういう系統の内容なんだろう」と考えながら読むのですが。
主人公の2人が若いせいか、優しくて爽やかなふわふわとしたお話でした。
女性主人公の研究が、内容の全ては理解できないもののとても面白かったです。
ドラマとか映画とか、映像化されたら、わかりやすそう。
 
第一章は、主人公の男性の一人称なのですが。
この男性、語尾が「っす」のことが多いんだけど、この喋り方がなんだか違和感で。
サザエさんに出てくる三河屋さんのサブちゃんみたいに感じてしまって、それが頭から離れずにうまくお話が楽しめませんでした。
 
きっと植物好きの人の方が、うーんと楽しめる本ですね。
一緒に借りていた本、「ボタニカル・ライフ」に続けて「短日処理」が出てきて、なんだかおかしかったです。
「短日処理」、簡単なようでいて難しいですよね。
細かい種蒔きにはつまようじを使うとか。
「緑の指」とか。
 
最初は「どんなお話なんだろ」と、なかなか進まなかったのですが、途中からは一気に読んでしまいました。
とっても優しいお話でした。
 
この本の舞台は「国立T大」となっていますが、東大のことです。
東大、私には縁がありませんが、何年も前に一度、赤門内の売店に行ってみたことがあります。東大のシャーペンを買いました。蓮の香水が目的でしたが、結局買いませんでした。
赤門向かいの、赤門もちで有名な扇屋で最中も買いました。もう一つの舞台の「円福亭」は本によればこの近くの設定です。
 
最近、本のことは知らずに調べていたら、建物の中以外は自由に入っていいそうですね。入りにくそうだけど。
三四郎池とか、見に行ってみたいなあとか思っていたとこでした。
こんなに暑くなければ行ってみたいんだけどなあ。
 
この本、まだ300人が予約待ちしてるんですびっくり
早く返却しないと。