昨夜アマゾンプライムで「おくりびと」を初めて見て予習
映画を中断せずに見るのも久しぶり
 
 

10時

納棺の儀 
(昨日も今日も立ち会いは私一人)
 
 
昨日の葬儀屋がその場で予約の電話をして、今日の10時か11時なら、と提案されて10時にしてもらいました。
 
 
納棺師2人 男性女性(2人ともお若い)
看護師のような理容師のような、上下白の制服(映画とは違う)
 
 
私が、用意するものがあるか聞いたら、お湯だけとのことでした。
 
 
洗髪の申し出、昨日訪看さんにしてもらったので断る
(清拭綿詰めなど昨日のエンゼルケアでしてもらった内容を伝える)
 
「顔を押さえるようにそっと拭いて下さい」とお湯で濡らした布を渡してくれるのでそっと拭く。
 
 
男性納棺師が手の爪を切ろうとしたが
「整っているので省かせて頂きます」と。
足の爪も。
おととい、訪看さんの定期訪問で爪切りしてもらったのが遠い遠い昔に感じる。
 
 
 
2人がかりで、バスタオルを掛けながら肌が見えないように着替えをしてくれる。
 
昔、母が「死んだら着せて」と言っていた着物を出しておいた。
あと帯締め
 
着物の下に白い襦袢のようなもの、帯の代わりに白い不織布?のようなものを巻いてくれる。
 
着物にまだしつけ糸がかかっていたのに気づいて取ってくれる。
(私は全然気付かなかった。ちょっと感動)
手伝って「だいたいで大丈夫です」と言う。
 
 
 
最初よりは少し閉じたもののまだ口が開いていたので、専用の布?を顎下から首に巻いてもう少し閉じるようしてくれる。
 
 
 
女性が、こちらから見えないよう手で隠しながら、ピンセットでほっぺの内側に綿を入れる(けっこう時間がかかる感じ、様子見ながら)
クリームを塗って剃刀で顔剃り(昨日は電気シェーバー)
ファンデ チーク 口紅
(ファンデのパレットは4色位あったので、チークやリップも色を選んでくれたのでは)
鼻毛処理
髪はシュッシュッとスプレーして撫で付ける程度(明日が3の倍数月の月末日曜日なので虎刈り予定だった。髪の毛があってよかった)
(その都度これでいいか確認あり)
 
男性が全体を担当して、女性が首から上を担当という感じ
 
全て見ている必要はなく、何度か「離れていても大丈夫です」(意訳)と言ってくれる。
 
 
身支度後、棺桶の搬入
 
 
「目立たないようにしたいから、玄関前まで車を入れてくれますか?」と聞いたら、
20メートル先のコインパーキングに駐車しているので、そこから運びます。覆いがあるから目立ちません。
と言っていたけれど、絶対絶対目立ったと思う。
覆いは、片面が紺の無地、もう片面がオレンジや金ぴかベースの派手派手の大きな菊模様。
紺側を掛けて道路を運んでいたけれど、どう見ても異様な光景だったと思う。
 
北の方角を聞かれて、北枕で
 
場所は、運び出す時のルートを考慮して部屋の端っこ
 
1畳程の白いシートの上に発泡スチロール?の角棒を横に2本置いて
棺桶を設置
 
棺桶内の畳、薬剤などの説明・確認
 
介護ベッドを一番下にまで下げ(21センチ)
女性が頭側男性が足側を抱えて、半回転して納棺する
納める時に「肩に手を添えて下さい」と言われる。
冷たくて硬い板のよう。
 
組んだ手の人差し指に数珠を掛けるように言われて掛ける。
数珠は、前日の葬儀屋から購入を提案されるが断って、母が使っていたもの。
母が自分で購入して日常的に使っていた木製の珠のものと、
私が母に買った緑色(母の好きな色)の石製(アベンチュリン)の珠のものがあったけれど。
木製の珠の方を納めた。
(木でも石でも火葬としてはどちらでも可とのこと)
 
 
昨日より一回り小さいドライアイス6個を、おなかの上、頭周りに置いてくれる。
 
 
利き腕側に杖、反対側に編み傘?を納める。
 
掛布団(手伝うよう言われる)を掛ける。
 
棺に一緒に納めるものがあれば、と言われるがすっかり忘れてて何も思い浮かばない。
 
 
棺桶の蓋をする(手伝うよう言われる)
窓を開ける(直接触れるよう開いているかと思ったら、薄いアクリル板?が張ってあって触れない)
 
窓下まで、金ぴかの覆い布を掛ける。
(夜間などは、ドライアイスが溶けないよう窓を閉めた方がいいそう)
 
 
男性が説明や進行をしてくれて、
何度もこれでいいですか?
こうする人もいらっしゃいますがどうなさいますか?
と、いろいろ、言ってくれる。
ずっと喋っている印象。
女性は喋るの禁止されてるのかと思うくらい喋らない。
 
追加料金が発生したかどうか聞いたけれど、「お金関係は聞かれてもわからない」とのこと。(葬儀屋の社員ではないから?)
襦袢などの布類、杖などの備品?は、込みの料金だったのか?
明日、ドライアイスを入れに社員が来るので、その人に確認してくださいとのこと。
 
 
所要時間1時間
 
 
含み綿は慎重に時間をかけてくれたけれど、人相が変わってしまった感じで残念でした。
頰がこけたままの感じでも見慣れていた表情なので、含み綿は不要だったかもしれないなあとちょっと思いました。
額側から見た感じの方が、眠っているようでいいかな、とも思います。
 
 
何もわからなくともどんどん進めてくれるし、一般的にどうするのかも言ってくれるし、穏やかで丁寧な感じだったので、とても良かったです。
「おくりびと」なんて映画だからだろう、と思っていたら、映画通りにとても誠心誠意という感じにしてもらえました。
 
心付けは不要との説明を受けていたので、お渡ししませんでした。
 
 
 
見積書によれば
旅立ちの儀 古式納棺
という名称で 80000円
 
見積書を見て、改めて「高っ」と感じましたが、母を送る為の重要な儀式だと感じました。
母の為というより私の気持ちの整理の為の超贅沢なひととき、なのだと思います。
前の晩の「おくりびと」の余韻なのかも。
 
エンゼルケアと納棺の儀は重なるところもありますが、どちらもお願いして良かったと思います。
(27日深夜、エンゼルケアをお願いした時に、納棺の儀と重複するところがあると説明あり)
 
 
 
 
 
 
着物
10数年前に、「和だんすの一番上に入れておくから、死んだら着させて」と言われていた着物
 
その時は「この麻の葉模様の」と言われて、白い着物を見せられた気がしたのだけれど、全然記憶と違ってびっくり
 
そして和だんすの一番上では無いところに入っていて、探すのに一苦労だった
 
 
 
一般的なものよりも、ワンランク下(一番下)のプリント合板の安いものにしてもらう(ケチ)
 
「おくりびと」を見て、ちょっと後悔

サイズは6尺
 
身長160センチまでならこのサイズだそう
縮んでしまった母(146センチ位?)でも肩のあたりがきっちりっぽい
私はこの大きさの棺に入れるのか不安になってしまった
 
内側は白い布張り
薄い畳
白くて、一見綿入りの薄い布団のようなポリマーシート
白い布類は全てキャプラのような光沢
 
衛生保存剤(義務付けられている?)
白い包みを2つ、足元の左右
 
 
 
 
 
リビングに居ると、
あ!下に行かなきゃ!
行かなくていいんだ
と何十回思ったことか