ハクモクレンがあちこちで満開ですね。

 

今日は春分の日

東京の日の出は5:45 日の入りは17:53

丁度昼夜半分ずつなのは、3日程前ですね。

 

二十四節気の暦も今日から半月は 春分 です。

暑さ寒さも・・・ですが、まだ寒い日もある予報ですね。

 

 

 

昨日3月19日(日)の読売新聞の連載

「QOD 生と死を問う」  は

「自宅で」実現に地域差

緊急時の診療体制など違い

というサブタイトルでした。

 

まずは、横須賀市。

もう20年も前から、医師・訪問看護師・介護職員が集まって、在宅医療の勉強会をしているのだという。

 

在宅医療は、在宅介護という大きな枠の一部だと思う。

在宅医療の場には、必ずといっていい程訪問介護などの介護保険の利用があると思う。

そういった意味で、医療保険利用と介護保険利用の連携ってとても大切だと思う。

でも、ウチに来て下さってる方々はそんなことはないけれど、

訪問医>訪看>ケアマネ>訪問入浴>ヘルパー

みたいな意識はあると思う。

 

ウチでは以前は、介護保険の利用をしつつ、近所の病院などへ通院していた。

介護保険と医療保険は切り離されていた。

その頃はケアマネさんがとりまとめ役という感じだった。

でも、母が退院してからは訪問診療所がリーダーになって、医療が第一でそれに沿うように、介護保険の利用をしている、という風に変化してきた。

入院してた病院の相談員さんが、母と私を支える「大きなチームですよ。」と言ってくれたけど、本当に大所帯のチームだと思う。

 

最初は何かあるとお医者さんは「~にさせればいいから」みたいな感じの指示が多かったのだけれど、例えば足爪の薬とかは頼むのが心苦しくて1回だけお願いして後は自分で塗ることにした。

 

介護保険は2000年開始だから、横須賀市ではそれより前から在宅に取り組んでいるんだね。

この勉強会の中で医療・介護に携わる人の協力体制の為に「よこすかエチケット集」というのを作ったのだそう。

また、市民向けには在宅看取りの為のガイドブックを作り配布してるそう。

そういうものがあるのならぜひぜひ読んでみたいけれど、「ガイドブック」という単語には違和感あるなあ。

 

横須賀市と比較されているのが富山市。

両市は人口と高齢化率がほぼ同じなのだそう。

横須賀市は富山市に比べて、訪問診療は2倍。看取りは3倍なのだそう。

 

 

もう一つの例は兵庫県豊岡市。

在宅看取りの体制を整えているのだそう。

豊岡市と比較されているのが人口と高齢化率がほぼ同じ愛知県蒲郡市。

14年9月(ずいぶん限定的)の豊岡市の看取りが13件で蒲郡市が1件だそう。

看取り可能な診療所が豊岡市が12ケ所。蒲郡市が1ケ所。

 

 

記事の途中まで読むと、横須賀市と豊岡市が進んでて、富山市と蒲郡市が遅れているのかなあとか単純に思ったのだけれど。

富山市と蒲郡市には、いざという時受け入れてくれる病院のベッドの数が多いから、訪問診療を発達させる必要がないんだって。

 

横須賀はもしかしたら、通ったことくらいはあるかもしれないけれど、どの市も行ったことがないから、どんな感じの場所かわからないけれど。

単純に都会と田舎というわけでもないと思う。

富山や蒲郡では、救急車を呼んだら、たらい回しにはならないということなのかなあ。

ウチは父も母も救急車で運ばれることになってしまったのだけれど、たらい回しとまでは言わないけれど、そこそこ大きくて近い順から数えたら、母は4番目くらいか、父は10番目近い病院なのでは、と思う。

 

 

今の日本は、2025年に向けて、もう病院のベッドが足りないのが明らかだから、もう仕方なく訪問診療所が推進されているのだと思う。

お年寄り本人は「家で死にたい」と希望する人が多いから、その為の訪問診療所とされているけれど。

そういった崇高な精神的な理由よりも、ベッドの数が足りないという物理的な理由の方が差し迫っていると思う。

 

半分グチになってしまうけれど、退院直後の経鼻からエレンタールだった時の母は、正直なところ、家で看るのはムリだったと思う。

訪問診療週1回、訪問看護週3回だったとはいえ、何か実際の手伝いをしてくれるわけではなかったし。

毎日朝から薬やエレンタールを長時間入れるのは介護者1人ではありえないほど重労働だと思う。

エレンタールを落としている時間中は、一切触れることができないということでヘルパーさんには入ってもらうこともできなかったし。

 

だから、医療的に手間がかかる時はちゃんと入院させてくれるだけの病院のベッドの数は確保してほしいと思う。

 

 

この記事の中には

「在宅療養支援診療所なし 市町村の3割」

という記事もあります。

在宅療養支援診療所(在支診)という長ーい単語は見たことあるようなないような。

 

試しに住んでる区で「〇〇区 在宅療養支援診療所」と検索してみても、サイトによって結果が違ってよくわからない。

ウチに来てくれてる訪問診療所は、定義にはあてはまるけれど、HPに在宅療養支援診療所という単語は出てこない。

ちなみに来てくれてる訪問診療所の在宅看取り数は2015年度で100を超えているから、3日に1回位の割合ということらしい。

 

もし引っ越しとか考えるなら、きれいで大きな病院も訪問診療所も両方揃っていることが条件、なんていう近未来もあるんだろうな、と思う。

 

ベッドの数も問題だけど、独居とか老老介護の方で先に行き詰ると思う。

大金持ちとかのごく少数は別として、訪看さんやヘルパーさんの、人手不足か料金のどちらかで無理があると思う。

 

テレビや本や聞いた話では、病気があって高齢でもいろんな制度をフルに使って独居の人もいるそうだけれど。

独居なのか、それとも日中だけ1人なのか、高齢でストーマでどうにか暮らしてる。というのは何人かいらっしゃる話を聞くけれど。

そうやって具体的に聞くと、どうやって過ごしてらっしゃるのかと心配に思う。

 

訪看さんだかヘルパーさんだか、1回いくらではなく、1ケ月使い放題みたいなシステムのところもあるらしいけれど、全国でいくつあるものなのか。

定期的な薬の服用だって難しいと思う。

って、これは認知症の母を基準で考えているせいかな。

 

なんだか考え出すと止まらなくなって、長文失礼しました。