当地では大方の田の田植えは終わったようにみえたが、昨年まで田植えを行っていたのに、今年はまだのところがかなり残っている。そんな田の1つが我が家の近くにある。

 夕方、エンジン音がするので、外に出てみると1台のトラクターが水を入れたその田で土を耕し、均していた。すると、どこからともなく鳥が集まってきた。ふだんは群をなすことのないシラサギは20~30羽にもなり、エサをつつくとまもなく飛び去ったが、ムクドリは50~60羽の大群でしぶとく残り、エサをついばんでいた。また、その田んぼの上を3・4羽のツバメが飛び交っていた。

 エンジン音がしなくなったので、また見に行くと代かきは完全に終り、田んぼにシラサギが10羽ほど、ムクドリが数羽舞い戻り、カラスが3羽、アオサギが1羽加わっていた。ツバメもやはり飛んでいた。

 こうして、田園地帯の夕方の突然の祭典が静かに終わった。